コメの人類学: 日本人の自己認識

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000028929

作品紹介・あらすじ

コメは、いつごろから、どのようなかたちで日本文化のなかに根づき広まったのか。日本人がコメに象徴させてきた共通の認識、信仰、美学、神話とは何か…。本著では、コメを手がかりに、日本人および日本という国の自画像、アイデンティティの形成過程を古代から現代にいたるまで歴史的に分析し、社会、文化、日常生活の営みの中から抽出してみせる。

感想・レビュー・書評

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  • これはすごい力作.傑作じゃないけど力作.著者は日本人なのだが,元々は英語で出た本の著者自身による日本語版という体裁.
    日本人のセルフメタファとしてのコメ,農産物としてのコメ,権力の象徴としてのコメ,カミとの紐帯たる神聖作物としてのコメ,そしてそれらと他者との関わりを多角的に検証して行く論考.日本文化に関心のある全人類に推奨.てか何故外務省や農水省は WTO 交渉にこういう威力のある知的兵器を使わんのだ.学問の政治利用は宜しくないのは確かだが場合にもよる.今からでも遅くないから裏で手を回して世界中の書店に平積みにさせるべし.

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