境界事象と精神医学 (叢書・精神の科学 8)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000040082

作品紹介・あらすじ

60年代、70年代の精神医学を支配した分裂病論やうつ病論は、今日その形態を失って境界例論の中へ流れ込んでいる。精神医学の臨床と理論体系におけるこの変化は、現代社会や現代思想に浸透してきた境界事象の顕在化と軌を一にしている。本書は、近年の精神医学界で注目を集める境界例患者について、彼らの言語的・非言語的なコミュニケイション様式、身体性、内省力、記憶、症状形成能力等の問題を現象学的立場から論じ、彼らに特有な自己と他者の現われかたを豊富な症例を通して、またJ・ラカンや木村敏の自己論との関連において明らかにする

著者プロフィール

 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退。専攻は歴史学(ブラジル史)。
 主な著書に『〈南〉から見た世界05 ラテンアメリカ―統合と拡散のエネルギー』(共著、大月書店、1999年)、『ラテンアメリカからの問いかけ―ラス・カサス、植民地支配からグローバリゼーションまで』(共著、人文書院、2000年)、『史料から考える 世界史二〇講』(共著、岩波書店、2014年)、訳書にシッコ・アレンカール他『世界の教科書シリーズ7 ブラジルの歴史―ブラジル高校歴史教科書』(共訳、明石書店、2003年)、ジルベルト・フレイレ『大邸宅と奴隷小屋―ブラジルにおける家父長制家族の形成(上・下)』(日本経済評論社、2005年)、ルシア・ナジブ編『ニュー・ブラジリアン・シネマ―知られざるブラジル映画の全貌』(監訳、プチグラパブリッシング、2006年)、ボリス・ファウスト『ブラジル史』(明石書店、2008年)など。

「2016年 『ブラジルのアジア・中東系移民と国民性の構築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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