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- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000040082
作品紹介・あらすじ
60年代、70年代の精神医学を支配した分裂病論やうつ病論は、今日その形態を失って境界例論の中へ流れ込んでいる。精神医学の臨床と理論体系におけるこの変化は、現代社会や現代思想に浸透してきた境界事象の顕在化と軌を一にしている。本書は、近年の精神医学界で注目を集める境界例患者について、彼らの言語的・非言語的なコミュニケイション様式、身体性、内省力、記憶、症状形成能力等の問題を現象学的立場から論じ、彼らに特有な自己と他者の現われかたを豊富な症例を通して、またJ・ラカンや木村敏の自己論との関連において明らかにする