荒れ野の40年: ヴァイツゼッカー大統領演説全文 (岩波ブックレット NO. 55)

  • 岩波書店
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000049955

感想・レビュー・書評

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  • ブックレットなのでボリュームは少ないのだけど、読むのに時間がかかった一冊。
    ほぼ、書き写すかのようにゆっくりと読み進めた。

    このワイツゼッカーをはじめとして、ドイツの首相や大統領となる人たちの言葉は一般人にも響くのだが、深く広く通底した深みがあり、瞬間的に消費されることはない。
     それと対比すると日本の政治のリーダーたちの言葉は浅く軽い。
     でも、これは聞かせる側の国民のせいでもあるのだ。そこに届かせようとして人は成長するのだから。

  • 当時、なぜこの本を手に取ったのかは覚えていない。これを読み、Fier Zeitenのドイツ語本をたしか博多の丸善で見つけ、偶然の大発見に運命を感じ、喜んで買った覚えがあるけど、いや、別の本だったかな。。。

    かみさんが、娘にしきりにヴァイツゼッカー大統領の言葉を伝えているので、書棚から引っ張り出してきました(「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」)。

  • 本文についてはいまさら何も言うことなどないのだけど
    巻末の背景でまた考えさせられます

    だって今私にアリバイはないのだから

  • 310.4

    「「若い人たちにお願いしたい。他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでほしい。われわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい…」第二次大戦後40年を迎えたドイツで、対立を超え、寛容を求め、歴史に学ぶことを訴えた伝説的な演説があった―。」

    「歴史を、「心に刻む」ことこそが、民俗の分断という重い課題を負った西ドイツが、ヨーロッパ、そして世界の中で生きてゆくための第一歩になる、という強い信念を感じさせる演説です。そこにはおごりや、自国中心主義や、必要以上にドイツ人を美化するような言葉はかけらも見当たりません。歴史に対する謙虚な姿勢が貫かれているのです。ーぼくたちは歴史の連続性・継続性の中でしか存在できず、過去から自由になることはできません。だとするならば、過去から逃れて生きる、もしくは過去を知らずに生きるよりは、自ら過去を振り返り、世界の過去を知ることで、自分自身を知り、未来に向かってゆく知恵やエネルギーを引き出すことが出来るのではないでしょうか。」
    (『世界史読者案内』津野田興一著 の紹介より)

    ヴァイツゼッカー,リヒャルト・フォン[ヴァイツゼッカー,リヒャルトフォン][Weizs¨acker,Richard von]
    1920年生まれ。ベルリン、オックスフォード、ゲッティンゲンの各大学に学ぶ。在学中に第二次世界大戦でドイツ国防軍に従軍。戦後、復学したのち、実業界に入り、ドイツ福音派信徒大会で議長をつとめ、69年に連邦議会議員、81年には西ベルリン市場となる。84年から2期10年間のドイツ連邦共和国大統領在任中にドイツ統一の悲願の実現をみた

  • ドイツ大統領の演説全文。若い人たちはドイツが東西に分かれていたことも知らない。そんな世代に向けている

  • (2001.08.19読了)(拝借)
    ウァイツゼッカー大統領演説全文 1985年5月8日
    (「BOOK」データベースより)amazon
    「若い人たちにお願いしたい。他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでほしい。われわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい…」第二次大戦後40年を迎えたドイツで、対立を超え、寛容を求め、歴史に学ぶことを訴えた伝説的な演説があった―。

  • 心に訴える演説とはなにか。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00138036

  • ヴァイツゼッカー独大統領による名演説。
    「過去に対して目をとじるものは結局のところ現在に対しても盲目」

  • これ、日本の政治家さんはもちろん皆さん知ってらっしゃいますよね?読んでいて、アレなんですかね?と、不信感はずっとぬぐえない。日本は戦後処理が下手すぎる。アジアが不幸なままだ。因みに、数年前来日された時には、喜び勇んで公演聞きに行きました!

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