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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000059633
感想・レビュー・書評
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180721 中央図書館 生活の中にあふれる現象を、このように「フォーカスが合った」見方ができるようにしなければ、と思う。
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物理の散歩道シリーズ4冊目。物理界の大御所達のエッセイ集。40年近く前の本なので話している内容が古いですが、身の回りの物理現象や情報論・教育論などまで、とても面白い内容が語られています。寺田寅彦的な内容と言えば分かる人は分かるでしょうか。対話形式の部分も多く、ある現象をどの様に考えるていくのか、その思考のプロセスに触れられる。そこが、正しい答えしか書かれていない教科書とは違うところ。受験勉強や大学の講義だけだと現実との結びつきが希薄になってしまいがちな物理ですが、この本を読むと身の回りの物事をどのように物理的に認識するのか、その考える過程を著者たちと一緒に味わえるのが面白いところです。******************************個人的に面白かったのは、「ブーメランの力学」(これを読んで初めてブーメランが分かった気がした。)、「星はなぜ星形に見えるか」(目の水晶の凸凹と関係)、「水玉の物理」(ポチャン、という音はなぜ鳴るのか)、「戦後強くなったもの-磁石」(保持力、飽和磁化、透磁率、なんて言葉が表す意味が感覚的に理解できた。フェライトなど磁石による性質の違いなんかも)、「ウサギ追いは山をみない」(競争に集中すると目標を見失うっていうこと。受験とか研究なんかでも)。
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