フクロウとタヌキ

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000067232

感想・レビュー・書評

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  • 20年以上前の書籍ということもあり、情報の古さは多少否めないが、フクロウとタヌキ、それぞれ別の方向での専門家が里山という共通項を軸に展開していくのはおもしろい。
    フクロウのパートでは、鷹狩りの波多野氏が自身の一経験談をベースに物理的、解剖学的に他の鳥類や種と比較しながらその謎に迫る。また生物地理学的な独自考察も含まれており、類稀なアプローチで非常に興味深かった。
    タヌキのパートは、アナグマの専門家である金子先生が、町田での調査からタヌキに逸れるところから、実体験をベースに専門家や論文も引用しつつ生態学的、また文化面も含めた社会学的な視野も入れつつ里山とタヌキのこれからについて述べられている。
    両者共にかなり斬新で幅広い内容で、現代日本生物誌という名に遜色のない内容であった。

  • 【犬に関する図書展示・番外編:ふとイヌ科に思いを馳せる】

    東京大学農学生命科学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001606231

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著者プロフィール

国立科学博物館長、東京大学名誉教授。1946年7月広島県生まれ、富山県育ち。東京大学・農学部卒業後、同大学大学院・獣医学専攻に進学。1975年「日本産イノシシの頭蓋に関する形態学的研究」で博士号取得。同大学医科学研究所・奄美病害動物研究施設に助手として採用され、5年間ハブの駆除研究に従事。その後、同研究所寄生虫研究部でフィラリア症のワクチン開発研究に従事。1990年、同大学農学部教授に昇任。その後、同大学農学部長、総合研究博物館長、理事・副学長を歴任。山階鳥類研究所長を経て、兵庫県森林動物研究センター名誉所長。

「2020年 『矢野誠人の写真絵本 うりぼうと母さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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