- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000073134
作品紹介・あらすじ
古代ローマの天成の詩人オウィディウス(前四三‐後一七)が、ストーリーテラーとしての手腕を存分に発揮したこの作品には、「ナルキッソスとエコー」など変身を主要モチーフとする二百五十にものぼる物語が含まれている。さながらそれはギリシア・ローマの神話と伝説の一大集成である。ラテン語原典の語り口をみごとに移しえた散文訳。
感想・レビュー・書評
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面白い
告げ口が多い
ゼウスヤリすぎだしヘラはキチガイだし神々が全体的に頭おかしい
名誉に敏感すぎだろ
話がときどき飛ぶ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神々の世界における様々な変身にまつわる物語。
軽い気持ちで読めるので楽々だが、とにかく登場人物が多いので、キャラクターにこだわる人には疲れるだけだと思う。
基本は、
①調子に乗る→神の怒りを買う→動物に変身させられる
②全く悪くないけど嫉妬や怒りの対象になる→動物に変身させられる
の二通り。
女性が怒る、女性が妬む…一方で浮気を繰り返す偉大なる神ユピテルなど、神々の人間らしさがにじみでるような話が多い。
イギリス文学における源泉として必読だが、雑学として面白いのでおすすめ。 -
流れるように神が、人が、ものが、万物が変身していく。
変わっていくことは、避けられないものなのだというように。
原文は狂気だと伺ったことがあるので、言葉遊戯の達人、皇帝から作品がえろいと追放された男、オウィディウス氏の世界をいつかラテン語で読んでみたいです。