アリストテレス ニコマコス倫理学(下) (ワイド版岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000073479

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  • ・人がその価値に応じて愛されるとき、そこに或る意味における均等性が成立する。親しさは均しさであり類似性にほかならない
    ・互いに正反対のひとびとのあいだに生まれる愛(たとえば貧しきひとの富めるひとに対する、また無学なひとの識者に対する愛)は、有用のための愛であることが多い
    ・親は子を自分自身のごとく愛するものである。自分から生まれたものは、いわば自分から離れて出て独立に存在する「第二の自己」にほかならないからである。子は「自分たちは彼らを親として生まれたものである」として親を愛す
    ・多くのひとびとは忘恩的であるし、よくするよりもよくされることを希っている
    ・或るひとにとっての「最も真の意味における親愛なるひと」とは、彼のために彼にとっての善を願ってくれるようなひと。ひとは自己をこそ最も愛しいものである
    ・友人は、生を共にするに耐えるほどの人数でとどめるのがいい(少数でいい)
    ・自分のほうから友人に赴くについては、逆境にあるひとびとへは呼ばれるまでもなく進んで赴き、順境にあるひとびとへは、その働きに寄与するためには進んで赴いても、便益にあずかるために赴くことには尻込みするのが妥当である
    ・ひとは、やっていることに悦びを感じている場合は、それ以外のことはあまりやらないのが普通だが、別のことをしてしまうのは現在やっていることがあまり気に入らないときである
    ・知性の活動(観照的な活動)は、まさに観照的なるがゆえに、実践的な諸活動に比べ、活動それ自身以外のいかなる目的をも追求せず、固有の快楽を有していると考えられる。人間の究極的な幸福とは、まさにこの活動でなくてはならない
    ・ひとは「自己のうちなる最高の部分」に即して生きるべくあらゆる努力を怠ってはならない

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著者プロフィール

なし

「1997年 『天について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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