認知療法の世界へようこそ: うつ・不安をめぐるドクトルKの冒険 (岩波科学ライブラリー 134)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 43
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000074742

作品紹介・あらすじ

「私はダメだ」「どうせ私は幸せになれない」と苦しむ人に、問いかけます。「なにがあなたを悲しくさせるのですか?」「あなたと同じ立場で苦しんでいる人がいたら、どんなことを言ってあげますか?」-会話のやりとりから自分が抱える問題と向き合う。自分の物事の受け止め方のパターンを自覚し、現実との隔たりを修正する。それが、うつ病など精神疾患の治療法として注目される認知療法です。本書では精神科医・ドクトルKの物語として、その扉を開きます。

感想・レビュー・書評

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  • 本当は、「どうする・どうなる口蹄疫 (岩波科学ライブラリー)」という本を探して、書店に行ったところ、肝心の本は見つからず、たまたま見つけた、こちらの本を購入して読みました。
    この本を読んだから、認知療法を始められるとかそういうふうには思いませんが、基本的な内容が、手際よくまとめられており、さらっと読めるし、認知療法の概略を手軽に知るのには、良さそうです。

  • p.29
    「うつ病に限らず、およそ精神的な問題が陥る世界では、白か黒かという二分法が支配しているように思うんだ」
    p.41
    治療で学んだことが患者のなかに根づき、「患者が自らの治療者になる」という認知療法の理想が具現化するのも、予防においてである。
    p.51
    あの子ったら、なぜ僕って悲しいんだろうと言わずに、何が僕を悲しくさせるのかな、って言うのよ。
    p.101
    抑うつでは喪失が主題になり∼
    不安の場合は∼脅威や危険を∼
    怒りに関する認知では∼反則や無礼が中心主題となる。

    面白く、物語仕立てだったので読みやすかったです。

  • 認知療法をアメリカ留学で学んだドクトルKの物語として紹介する本。非常にわかりやすい。認知療法だと薬よりも再発リスクが低いことがわかる。感情は認知よって生じるためその認知を治療の対象とする。
    入門書としてこれ以上ないほど満足しました。本当に良書だと思います。

  • 認知行動療法の小説風な簡単な解説

  • 物語形式となっているので、、一般人にも読み易く理解しやすかった。

  • 章立てとか、内容とかが凝ってて、面白いことは面白いんですが、読みにくかったです…

    <読了日:2009.5.25>
    <所在:図書館(037200700407)>

  • ストーリー形式になっていて、読みやすいです。
    認知行動療法について興味がある方はご一読ください。

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著者プロフィール

内海メンタルクリニック認知療法研究所所長、精神科医、医学博士

「2019年 『精神療法の饗宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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