和算小説のたのしみ (岩波科学ライブラリー 142)

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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000074827

作品紹介・あらすじ

江戸時代に独自の発達を遂げた日本の数学「和算」。いまこれを題材にした歴史・時代小説が静かなブームだ。和算のもつ数学的な専門性とパズル的な遊戯性が共存し、そして何より奇人変人、しかし人情味あふれる和算家たちの意外な活躍ぶりが、他の時代小説にはない和算小説の魅力だ。気鋭の小説家である著者自ら、その醍醐味を存分に語る。

感想・レビュー・書評

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  • 明治5年以前の日本の数学を「和算」、和算を研究していた人を「和算家」、数学を教えながら旅をする和算家を「遊歴和算家」と呼ぶそうです。和算家の中には西洋の数学と同じ結論に到達していたもの、西洋より早い発見をした人もいました。それほど日本の和算は発達していたようです。そういった和算家がでてくる小説を紹介した本です。

  • 三浦しをん著「本屋さんで待ち合わせ」
    http://booklog.jp/item/1/4479681728
    にて紹介されていた本。

    和算小説もそうだが、和算そのものにも興味がわいたので、本書を手がかりに紹介されていた本を読んでみようと思う。

  • 和算を題材にした小説が、実はこんな古くからあったということは知らなかった。

  • 和算を調べている時に偶然発見。わかりやすい解説で、有名人なども含め和算の基本的なところを知ることが出来ます。あと、和算小説をレビュー付きで多く紹介しているので、興味を持った流れのまま本を探せるのがいいです。

  •  「和算」小説案内。新幹線の中で,数時間で読み終える程度の簡単なものである。
     「算法少女」や「円周率を計算した男」など,すでに数冊を読んでおり,興味をもてたので,購入したものである。
     筆者の鳴海氏自身和算小説を得意とする作家である。
     この本事態についていえば,和算小説自体が少ない中,和算小説の案内本などは更に少なく,この狭い範疇の中で生きていくうえで,既刊作の紹介で新作を編み,さらについでに読者向け宣伝までできてしまう「紹介本」というものに着想したこの作家のマーケット開拓力には感心した。
     内容自体は,まったくこういう分野を知らないものには,まぁよいと思うのだが,編年体か紀伝体かなんらか一貫した紹介にしたほうが読みやすかったのではないかも思われる。あるいは確認していないが,なにか紹介したいくつかの論文の再編集なのかな・・・という印象もある。

  • [ 内容 ]
    江戸時代に独自の発達を遂げた日本の数学「和算」。
    いまこれを題材にした歴史・時代小説が静かなブームだ。
    和算のもつ数学的な専門性とパズル的な遊戯性が共存し、そして何より奇人変人、しかし人情味あふれる和算家たちの意外な活躍ぶりが、他の時代小説にはない和算小説の魅力だ。
    気鋭の小説家である著者自ら、その醍醐味を存分に語る。

    [ 目次 ]
    第1章 和算の世界
    第2章 正義はほろ苦い―新田次郎の世界
    第3章 ミステリーから天文暦学小説まで―幅広い和算小説の世界
    第4章 算額は江戸のブログだ
    第5章 円周率を計算した男―関孝和を追う
    第6章 子供に読ませる/大人が楽しむ
    第7章 これからの和算小説

    [ POP ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 著者HPあるとのこと。

  • 「ブームの和算小説、読みたいような、読みたくないようなしんどい?」

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著者プロフィール

鳴海 風(ナルミ フウ):1953年、新潟県生まれ。東北大学大学院、愛知工業大学大学院、名古屋商科大学大学院それぞれで工学修士、博士(経営情報科学)、MBAを取得。1992年『円周率を計算した男』で第十六
回歴史文学賞。2006年日本数学会出版賞。『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)が第六十三回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書。主な著書に『算聖伝 関孝和の生涯』(新人物往来社)、『江戸の天才数学者』(新潮社)、『美しき魔方陣』(小学館)、『ひらけ蘭学のとびら』(岩崎書店)などがある。

「2022年 『遊歴算家・山口和「奥の細道」をゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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