計算と社会 (岩波講座 計算科学 第6巻)

制作 : 宇川 彰  押山 淳  小柳 義夫  杉原 正顯  住 明正  中村 春木 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000113069

作品紹介・あらすじ

人間の意思や判断が影響する複雑な集団現象も、モデル化やシミュレーションによって、自然現象と同じように計算という手法でアプローチできる。金融市場の分析やモデル化、伝染病感染のシミュレーション、交通渋滞の原理の解明と対策など、法則の見えにくいさまざまな社会現象に、コンピュータと計算科学が挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。シリーズ3冊目にして6巻。
    テーマは「社会」で、「金融」「伝染病」「交通流」と最近ホットな話題である。
    どれもモデル化してシミュレーションするという議論、すなわち計算科学に変換されており、このシリーズの応用の幅広さに驚かされる。

    「金融」は2つ論じられており、外国為替市場からのマクロ的観点と、人工市場というミクロとマクロをつなげる価格予想のような世界。
    「伝染病」はまさにコロナウイルスのような流行の仕方をシミュレーションする議論。「交通流」は要は渋滞予測的な話。

    ただ、計算式の議論は非常に難しい。
    私は統計学の理解が不足していることを痛感した上、ディラックのδ関数だ、フーリエ変換・テイラー展開からの微積分だ、ランジュバン方程式だ…と、数学オールスターばりの展開に、ついていけなかった。
    またリベンジする機会があれば、挑戦したい。

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