知っておきたい!海外留学の理想と現実

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000224550

作品紹介・あらすじ

留学は語学と国際感覚を身につける絶好の手段である。しかし、留学の質や層がここ数年で激変し、かえって問題が深刻化したり、ニートを「増殖」させている傾向も否めない。留学ビジネスの実態、親子(母子)留学の問題点、事件・事故への対処法、受け入れ先の担当者へのアンケートなど、失敗しない留学のためのヒントが満載。

感想・レビュー・書評

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  • 海外留学のコーディネーターをしている著者が、「失敗した留学例」を含めて、海外留学について解説した一冊。

    多くの失敗例に共通しているのは「受け入れ学校に生徒・保護者が期待する学校像」と「受け入れ学校が求める生徒像」のすり合わせがうまく行かなかった場合。
    前者を理解・想像するのは割と容易なのですが、後者を想像するのは多くの日本人にとって難しい。受け入れ学校の開拓もしている著者だからこそ代弁できる視点だな、と。

    変な話ですが「国=nation」があってこそ、その間に「国際=international」が存在するのであって、その逆はない。「おらんとこの国」と「おめんとこの国」を両方知ってこそ、「国際」を理解することができる。相手の文化と言葉を学ぶことができる留学が、国際感覚を身につける近道であることは間違いないんだろうな、と。

    逆に「自分」のこと、もう少し踏み込めば「自分がどう見られるか」ということを理解せずに留学し、そのまま帰ってきた場合は「失敗した留学」なんだろうな、と。

    最後に印象に残った一節を引用しておきます。もう若くない自分には沁み入りました(苦笑)

    「留学するか、しないか」「留学させるか、させないか」もし迷ったら留学してください。させてあげてください。(中略)若いときなら選択を間違えても、やり直す時間と体力があります。留学は人生の数あるイベントの一つであり、人生のゴールではありません。(p.168)

  • 留学コーディネーターの著者が、海外留学とはなんだろう?から始まり、留学ビジネスや現地でのトラブルなどケース別の失敗談や注意点など、タイトル通り理想と現実を詳しく述べています。巻末には受け入れ先の担当者から見た日本人のアンケートなどもあり、留学を成功させるためにも目を通しておきたい一冊です。

  • 子供に漠然と経験させたくて、留学を考えてたので読んだ。
    意欲がないと厳しいし、適応力がないと無理の様子。
    まずはキャンプから始めよう。

  • 中高生や大学生の語学留学が中心。留学ビジネスには気をつけないといけないと再認識。特に目新しいものはなし。

  • たくさんの留学生を送り出してきた側の視点から、様々な成功談、失敗談が語られている本でした。

    主に高校生・中学生の留学についての内容が多めです。

    筆者の、留学は子どもの自立のチャンスであり、親が子離れするチャンスである、という考えはよく伝わってきました。

    主旨とは少し離れますが、留学先の大学にクレームをつけたり、お金を払っているのだから~するのは当たり前など、モンスターペアレント的な親が海外進出していることには驚きました。(子を思うが故だとは思うのですが・・・)

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