金大中自伝(II)歴史を信じて――平和統一への道

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000225823

作品紹介・あらすじ

会談の冒頭、金正日国防委員長が述べた。「金大統領ほか閣僚の皆さんは、困難で、不安な、恐ろしい道をやって来ました。しかし共産主義者にも道徳があり、私たちは同じ朝鮮民族です」金大中大統領が答えた。「私は初めから怖いもの知らずでした」その場の南と北の人たちがどっと笑った-。韓国大統領となった金大中は、この「奇跡」をどう実現したのか。自伝第2巻は、大統領時代を詳述(全二巻)。

感想・レビュー・書評

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  • 98年の大統領就任後もドラマの連続ですね。就任早々の東アジア経済危機への対応。そして各国指導者との会談など。2000年6月13日の北朝鮮訪問は今でも印象に残る大イベントでしたが、その内幕を語るのに、やはり北への配慮が随所に見られ、実のところはもう永遠に分からないのでしょうか?しかし、南北和解まで、あと一歩で、クリントン政権がもう少し続いておれば歴史が変わっていたという評価は意外でした。再会談に至らなかったことについて、金正日よりもブッシュ大統領に対して硬直的という言葉で非難を隠していません。ある意味で、臍を曲
    げたやんちゃな弟を庇うような態度にも感じます。私自身の「北」に対するイメージももしかするとマスコミに踊らされている面があるのかも、と思わざるを得ませんでした。

  • 当事者による南北首脳会談の叙述は圧巻。現代史の裏側を垣間見ることができた。人生は美しい、とはトロツキーの遺言と同様の言葉。立場、時代、国は違えど、苦難の人生を歩んだ2人が、同じ言葉で人生を表現しているのが興味深い。

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