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- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000228398
感想・レビュー・書評
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イギリス社会における根強いアクセント意識について書かれた1冊です。こちらの本を一読すれば、イギリスにおける標準的なアクセントであるReceived Pronunciation (RP)について詳しく知ることができます。英語を専攻する方にはぜひ一度ご覧いただきたい1冊です。
宮教大OPAC
https://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/opac/volume/225210詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリス人がアクセントを意識するということは英語の社会言語学をやればすぐに分かることだが、この本はその具体的な例が豊富に紹介されている。が、日本人にとってはなかなか馴染みのない人名や事件がずっと連続して出てくるのでやや抵抗を感じる部分があるが、それでも読みやすい。RPの由来やその変遷、社会的背景の知識を得ることができる有益な書である。個人的には「アクセントの印象を左右する三要素」として「理解度」「集中度」「先入観」が挙がっている点が興味深い。有名な方言学者のトラッドギルが、人が他の人のアクセントを聞いて「分からない」というのは本当に話の内容が分からないというわけではなく偏見の表れで、時代が方言による差別を許さないことの裏返しであるといったことも興味深い(これは著者の述べてることじゃないので別の学者の意見をこの本で面白いというのは問題かもしれないが)。日本語の場合はどうなるんだろうか、と井上史雄『日本語の値段』と並行して読むのも面白いかもしれない。
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