持続可能な都市: 欧米の試みから何を学ぶか

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234092

作品紹介・あらすじ

政官財が推進する「都市再生」で日本の都市は変貌しつつある。それは都市環境を真に豊かにする道か。本書では、日本国内のみならずスペイン(バルセロナ)、英国(ロンドン)、米国(オレゴン州、フロリダ州)の事例を徹底検証。都市を育む思想がいかに築き上げられてきたか、真の都市再生に向けた具体的方策とは何かが平明に提示される。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/38093

  • 更地に街を作るより、無秩序にできてしまった街の再開発は本当に大変。多摩ニュータウンの再開発地域ど真ん中に暮らしている身、スルーできない。
    米国のスマートグロース、ロンドンのセントポール・ハイツ、バルセロナ・モデルが紹介されている。
    東京オリンピックはマイルストーンであってもゴールじゃないぞ。

    「東京の西進」はよく聞くが、「南進」は初耳。確かに中央線以北は以南より手薄かも。

  • ・都市空間は斬新的に変わっていくことが重要。都市を慈しみ斬新的に変わっていくこと=「都市を養育することurban husbandry」基本原理は、ゆるやかで自然な、過激でない変化、本当の社会的、経済的要求に応えるような変化。小さな変化ぎ大きな違いを作り出し、その変化に都市は確実に応えてくれる。それが都市を養育することの真髄。byロバータ・グラッツ『都市再生』

  • スマートグロースについての話が全体を通して書かれている。
    権威のある建物よりも高いものを作らないのは一つのまちの見せ方。
    ディベロッパーが開発を行い、超高層を作る国際競争力のある地域おt、一般市民が住むための地域の再開発は手法が違うのだと思った。
    一流企業は超高層ビルはあまり必要なく、そこには届かないが、超高層ビルに入り、権威付けをしたい企業などがそこに入ることを好む。
    そのような一種の見栄のための出費というのも経済を回す中で大切な役目を果たしていると思うが、それがなくなった時の打撃は大きそう。

  • イギリス、スペインの都市再生、アメリカの郊外拡張の際の都市計画についての一冊

    持続可能というと環境ネタばっかに思いがちだけど、全然エコエコしていない内容。
    都市計画とか制度設計に焦点当てててなかなか参考になった。

    環境に配慮してりゃなんでもいいとかはやっぱ間違ってるなあ。

    東京の南北格差の例とか、高速建設を中止して電車を作ることの弊害@アメリカとか色々例が面白かった。

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著者プロフィール

千葉大学名誉教授

「2019年 『超入門! ニッポンのまちのしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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