自立クライシス: 保健室からの思春期レポート

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000234368

作品紹介・あらすじ

長期化する思春期、崩れる家族の食卓、空回りする学校指導、教育力を失った社会-おとなたちの迷走はどこまで続くのか?「うちはパパ父」「母さんみたいな女になりたくない」「オヤジなんて、あいつはただの居候」人生のモデルを失って自立を阻まれる子どもたち、そして自立を支えるべきおとなの使命について、「保健室のセンセー」が警鐘を発信する。

感想・レビュー・書評

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  • 今の子供の現状が分かりやすく読める一冊です。

    唖然とするような子供の悩みの事例が詰まっていて、
    養護教諭の柔らかい対応に更に驚かされます。

    臨機応変って大事ですよね。

  • 自分はもう「今の子ども」じゃないんだなって思った。
    んで幼さなんかは同じなのに、過酷だよな、「今の子」の置かれた状況は。
    誰も助けてくれなくて。

    こういう避難場所みたいな保健室が、もっとあってくれればいいのにとか思った。均質って怖い。

  • 保護者がイメージする保健室とは...。
    縁が無ければ、けがの手当てか委員会活動くらいで、
    あまり深くは知らなかった世界。

    しかし、我が子が保健室登校などで、お世話になった時期には、
    学校への唯一の窓口であり、担任との橋渡しの場所でもありました。

    子どもだけではなく、保護者の私にも、励ましの言葉や共感、
    情報の提供など、とても気にかけていただきました。

    読んで知ると、多様な問題や背景をもつ生徒たちへの対応の合間に
    大変細やかに向き合って頂いていたこと、改めて理解できました。

    擁護教諭の皆さん、本当にありがとうございます。

  • 371.4

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著者プロフィール

長い長い間、公立中学校の『保健室の先生』をしていました。今も、中学生、高校生の学習支援事業で中高生と関わり続けています。また性教育の研究グループ、子どもたちからの電話相談などの役員です。子どもと若者、その保護者のための書籍もたくさん出版しています。自称「思春期探検家」子どもたちのいる所に神出鬼没。NPOさいたまユースサポートネット学習支援教室責任者/一般社団法人”人間と性”教育研究協議会代表幹事/一般社団法人 日本思春期学会理事/NPO法人 チャイルドライン支援センター理事。著書に『保健室の恋バナ+α』(岩波ジュニア新書)『自立クライシス―保健室からの思春期レポート』(岩波書店)

「2017年 『マンガ レインボーkids』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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