- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000238199
作品紹介・あらすじ
パレスチナにおけるサッカーの歴史は長い。1928年、英国委任統治下、代表チームがFIFAに加入し、アジアの国として初めてW杯予選を闘うが、中東戦争により消滅する。そして1994年、自治と復興の動きをうけて、サッカー代表も再結成した。今も選手たちはパレスチナの名前を世界の人々に認識させるために闘い続けている。揺れ動く政治情勢のなか、国とは、民族とは、サッカーとはなにかを鋭く問う。
感想・レビュー・書評
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パレスチナという、国として認められていない国を、サッカーを通じて読み解く本。著者の今拓海さんの着眼点が好きだ。パレスチナ人は、サッカーを通じて、パレスチナという国を世界中ち認識させようとしている。石を投げるインティファーダとは異なった、自分たちの存在を示す方法としてサッカーを選んだ人々の思いが詰まっている一冊。
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パレスチナのサッカー場 日本が作った
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2014年6月~7月 企画コーナーにて展示
越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000405084 -
昨年のパレスチナの国連オブザーバー加盟のニュースがどれほど大きいものだったのかと思い返した。半世紀にわたって「地図から消された国」パレスチナ。5000年の歴史と競技場でサッカーをすることさえままならない現実の中で、ただ自分の国の選手としてサッカーをしたいだけの人たちがいる。著者はパレスチナのサッカーという一つのスコープから、そこにある様々なものを見せようとする。その情熱と言葉に感動した。
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パレスチナについて、一体どれだけの事を知っていて、どれだけの事を理解しているのか?日々のニュースで伝えられる情報だけで物事を理解した気に
なっていてはダメなんだと、改めて感じさせられた。
この本の中には、パレスチナの現状がそこに暮らす人々の目線で描かれている。彼らの置かれている状況をサッカーを通して、端的に理解することが出来る。 -
取材テーマへの愛情がすさまじい。突き動かされているって感じ。