日本エコツアー・ガイドブック

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000242523

感想・レビュー・書評

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  • 数あるエコツーリズムに関する書籍の中でもとりわけ入門書として読みやすい!
    北は知床から南は西表島まで個性的な地域とそこでエコツーリズムを行っている方の経験談は書かれている本です。
    エコツーリズムとはなんなのか、どう取り組んでいくべきか非常に考えさせられるガイドブックです。

  • 村長に借して頂きました。

    エコツーリズム。

    頭では、わかっているつもりだったけど、全く違いました。

    『地域の宝探し』、それを『共有すること』。

    この2つがあって、初めてエコツーリズムの土台ができるんだと学べました。



    もっともっと、学んでいきます。

    ありがとうございます!!



    (2ページ)エコツーリズム5つの主体

    ?地域住民
    ?観光客
    ?専門家
    ?行政
    ?旅行業者




    エコツアーの必要条件
    ?興味の喚起
    ?安全に対する配慮
    ?資源に対する配慮
    ?地域への社会的・経済的貢献




    (5ページ)
    「島を出て行く子どもたちが、島を誇れるように。それしか考えていませんでした」

    南大東島 宮城克行さん





    (10ページ)
    「子供たちに残したいものは何か?」から考えた。


    旅人、関係者などなどに聞くポイント
    どこからきたのか、どこに住んでいたのか、何をしているのか、どんなことがおきたのか、島の何がすごいと思うか。




    宝を見つけ、それを語り合うこと





    (12ページ)子供による発表
    「南大東島宝探し発表会」




    (15ページ)
    島が好きで訪れる若者を受け入れ、彼らの提案を商品化する「宝おこし」作業。


    (16ページ)
    おいしくできたから売るんじゃない。南大東島を売るという発想がなければ却下だ。




    (30ページ)
    自分たちで自分たちの地域をつくっていく運動がエコツーリズムと呼ばれるだけ。



    (40ページ)
    西表島の生活そのものがエコツーリズム。



    (51ページ)
    子どもを相手にすること。



    (58ページ)
    とりあえず、一歩を進めてみて、右足が具合悪かったら、左足を勧めて、右足は治療すればいい。



    (72ページ)
    生き物が生きている海を見せたい。だから、ハイライトの生き物が見れなくたっていい。



    (79ページ)
    そこに住む人がどれだけ数多く、具体的に、自分が好きなものを挙げられるか。エコツーリズムの基本はそこ。




    (86ページ)
    『阿蘇遺産』というガイドブックの発行



    (88ページ)
    その場所に当たり前にある景色を「きれいだな」と感じる感性を持つことが出発点。



    (93ページ)
    地域らしさを伝える仕掛け。それがエコツアー。



    (104ページ)
    大事なことは、理念がぶれないこと。そして、結果を焦らずに続けていくこと。1人でも2人でも変われば地域は変わる。



    (109ページ)
    自転車の決定的な魅力は、互換で楽しむ観光ができること。



    (114ページ)
    いい自転車を提供することで、自転車に乗った旅行者に、自転車に対する意識改革をしてもらう。



    (129ページ)
    水溜りがあっても、真ん中を歩いてください。靴は汚れたら洗えばいいけれど、植物は絶滅したら元には戻らないんですから。


    (132ページ)
    ガイドがとことんその地域にほれ込んで、いろいろな方に対応できるようどれだけ引き出しを持っているか。それが肝心。



    (157ページ)
    ボランティアで自然保護をやっても、自然は残らない。
    ビジネスとして、事業として成功しなければ、ゴルフ場などのように、経済資本に転換できるものが優先してしまう。
    森に経済価値がなくなれば、森はなくなる。
    森や、野生生物をいかに経済の仕組みの中で残せるかを追求しなければならない。



    (159ページ)
    鹿対植物の戦争




    (177ページ)
    地域に興味を持って、自分がこだわり続けること。それこそが宝探しの原点であり、地域おこしの最大のエネルギーである。




    (183ページ)
    地域の宝を共有することが、何よりも大切。




    (193ページ)
    生活がかかっていないから、お金はいらないという発想では、プロになれません。


    (199ページ)
    毎日の当たり前のクラス、そのことにこそ、価値がある。




    (204ページ)

    生活体験をプログラムにする。




    (205ページ)
    一人でも、真のその地域を理解する人を作ることが、明日につながる。




    (208ページ)
    毎日を、1日1日と暮らしていくこと。都会のように華やかなことなど何もないけれど、生きて死んでいくということのすべてが、この遠野にはある。



    (212ページ)
    「楽しく美しいまちづくり」事業、通称「市民の宝探し」 二戸

    「市民の宝」
    「自然」「生活」「歴史文化」「産業」「名人」「要望」



    (218ページ)
    「宝探し」「宝磨き」「宝誇り」「宝伝え」「宝興し」



    (219ページ)
    地域は行政が興すものではない。人が興すもの。宝探しに関わってきた人が、そのなかで考えてきたことを興していくだけ。



    (227ページ)
    子ども達が集まる町を作れば、大人は三世代後のことを考えるようになり、100年先の未来が現実感を帯びてくる。そうなれば、エコツーリズムは地域づくりになる。




    (230ページ)
    いろんな分野の人たちとつながること。




    (235ページ)
    子ども達を預けたい町になることは、地域づくりの目標にできる。



    (237ページ)
    エコツーリズムは、緩やかな人口移動



    (238ページ)
    祈りに方法なんてありません。ただ祈ればいいんです。 アイヌのアーティストの言葉

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