- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000254526
感想・レビュー・書評
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日本の移民政策が、これほどまでひどいものだったとは知らなかった。
読んでいて知らなかったことを反省するとともに、自分や国家の不勉強に差に腹が立ってきた。 -
自分の専攻している分野が紛争・難民問題であるということが、この書に☆5を挙げた背景としてあることを先に述べておく。
しかしこの分野を専攻してきたにも関わらず、土井香苗さんという存在を知ったのは割と最近のことで、がっつり論文や授業のレポートに取り組んでいたときは知らなかった人物である。それをこの書を読んで改めて後悔した。
タイトルから少し誤解を生むかもしれないが、本書は「日本がどう難民を受けいれていくべきか、どういう点を改善すべきか」を堅い文章で解説するものではなく、土井さんの人生の中で経験したこと、感じたことを述べたものである。もちろん明確な数字に打ち出されたデータや語句解説もあるが。どちらかという土井さんの伝記に近いものがある。なので非情に読みやすい。
そして、やはり経験談というのは説得力がある。彼女が外国人の難民を受け入れようと奔走するにもかかわらず、理不尽な理由でそれを許さない日本の入管の体質の悪さ、ゼノフォビアを推進するプロパガンダを打つ日本政府に対して怒りを覚えた。
外国人=悪、犯罪の温床
という悪いイメージが先行している人ほど読んで欲しい。この書を読めば、報じられている在留外国人に対する悪いイメージが一部分でしかないことがわかるだろう。しかし、一方でここで書かれている外国人達も一部でしかないことは事実。
こと在留外国人や難民については、マスメディアに踊らされず、より多くの資料に触れることで自身の意見を明確に持つことが重要だと感じさせられた。
日本人がほとんど何にも不自由せず生活できている一方で1日1ドル以下で生活し、紛争や独裁政権によって日々生命の危機を脅かされている人が世界には多く存在する。そういった状況にある中、僕ら日本人が出来ることは何か、一人ひとりが考えて欲しい。
この世界の現状を知ったら、安易に「外国人受け入れ反対!」とはいえないはずだ。
治安や国益のことも大事かもしれない。けれどその前に、人間ひとりひとりの「生きる権利」「人権」についてもしっかり考えてもらえるきっかけになれば幸いだ。 -
移民・難民に厳しい国、日本。
弁護士としてこれに立ち向かう筆者。
知らないことだらけだった。
多文化共生論はきっと、こういうことを考えてほしい授業だったんだと思う。もっとちゃんときいとけばよかったなー。
戦争に向かってってる日本と他者を受け入れない日本の説明が怖い。その通りだよ。
なんだろうね、鎖国してた期間が長すぎたからとか、そういうんじゃないのかな。
でも確かに、海外にでて、実際にコリアンやチャイニーズと話すまではわたしも差別や偏見をもってたと思う。海外で出会えるとこれほど心強い人たちはいないよね。日本人に会うよりもほっとできる。頼りになる。
メディアか政府か。デモ怖いとか言ってないで公平な視点でものごとをみていきたいよね。そのためには知らなきゃ。
文章がすごく読みやすくて面白かったっていうのもへんだけど、よかった! -
土井弁護士は本当かっこいいな
小学生のころから尊敬してる
もちろんこの本の視点だけが正しいとは限らないし、もっと違う考えにもふれなきゃと思う
でもやっぱり
難民の人たちやオーバーステイの人たちが可哀想すぎて
たくさん泣いてしまいました
家族と引き離され
日本でしあわせになりたいと思ってるのに
収容所におくられて
命の危険がある母国に強制的に送りかえされる人々。
特に子供は何の罪もないのに
ユイちゃんは日本人なの…と言葉を残してビルマに送りかえされた女の子が可哀想すぎる
"外国人=犯罪"
そんなレッテル貼りはほんと醜いよ大嫌い
韓国人だから…中国人だから…って最近の日本はほんと心配
最高裁判所の判例みてると切ない。
法律は困ってる人を助けるためにあるんだと思ってたのに。きれいごとなのかしら。でも私は、泣いてる人がいたら寄り添ってあげたいし、困ってる人がいたら話を聞いてあげたいし。法律の力で人をたすけるそんな弁護士になりたいんです。 -
筆者の土井香苗さんバイタリティ溢れる女性です。
強く自分のやりたいことを持ってる彼女は憧れです。
彼女になろうとは思わないけど(そもそも、無理!笑)
何か人生かけて追いたい……。 -
入管も結構えぐいことするな。。
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日本は難民を受け入れない、ということが見える。