歴史としての日米安保条約――機密外交記録が明かす「密約」の虚実

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000256568

作品紹介・あらすじ

日本側の機密外交記録が公開され、日米安保条約の歴史をトータルに検証することが可能となった。「密約」問題の外務省調査「有識者委員会」に座長代理として参加、報告書をまとめた著者が、豊富な資料を駆使して、主に日本側の視点から日米安保条約の真実を描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 一度読んだだけでは、よく分からない。それを「密約」と呼ぶかどうかはともかく、非核三原則と核の傘との折り合いを付けるために何らかの合意が必要だったということか。

  • 確かに、日米同盟における密約の位置づけが明確にわかり、密約に関して包括的に扱う書籍にはなっていると思う。話題を集めるという意味においては最適なタイミングだとは思うが、筆者の意図、立場があまり明確ではなかったように思えるので、このタイミングで出さなくても良かった気がする。

  • 読売新聞2010.01.30朝刊。

    《この「密約」に関する有識者委員会のメンバーである波多野澄雄氏は、『外交文書』編纂委員長も務め、日本の外交文書について誰よりも詳しい。その波多野氏が、公開されたばかりの「密約」に関する歴史を描き、さらにそこから戦後日米安保関係の真実をえぐり出したのが本書である。》(細谷雄一氏・評)

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著者プロフィール

現職:筑波大学名誉教授
専門分野:日本政治外交史
代表著書:『「徴用工」問題とは何か――朝鮮人労務動員の実態と日韓対立』中公新書、中央公論新社、2020年
『幕僚たちの真珠湾』朝日新聞出版、一九九一年/吉川弘文館、2013年
『宰相鈴木貫太郎の決断――「聖断」と戦後日本』岩波書店、2015年
『国家と歴史――戦後日本の歴史問題』中公新書、中央公論新社、2011年
『太平洋戦争とアジア外交』東京大学出版会、1996年

「2022年 『国家間和解の揺らぎと深化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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