旧約聖書〈1〉律法―創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記

制作 : 旧約聖書翻訳委員会 
  • 岩波書店 (2004年12月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (825ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000261814

旧約聖書〈1〉律法―創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記の感想・レビュー・書評

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  •  モーセ5書と呼ばれる旧約聖書『創世記』『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』の小型版の合本。

     同タイトルの書籍は、各記別に、一般的なハードカバーサイズで出版されていたが、持ち歩きと、なにより個別の購入費という点で難点があった。
     小型版では、巻末の一部の図がないものの、その他の部分は、ハードカバーと同じものである。

     本書の特徴は、編纂委員会が、原典とする『シュトゥトガルト本(Biblia Hebraica Stuttgartensia)』のほか、『レニングラード写本』、『サマリア5書』、『死海文書』などを参照し、これまでのキリスト教的観点からの聖書翻訳に囚われることなく、忠実に翻訳している点にある。そもそも、旧約聖書とはユダヤ教の経典『トーラ(Torah)』などを指す。この宗教的な系譜を受け継ぐキリスト教では『旧約聖書』と呼び、さらにこの系譜はイスラム教にもつながり、世界3大宗教がこの書物を通じて一系であることを示している。

     原語(ヘブライ語、アラム語)に関する知識や、キリスト教で旧約聖書の原本とされている『七十人訳聖書(Septuaginta)』との相違点、他所での既出事項などが、ページ内に脚注されているので理解を助け、読みやすい。
     
     私たちが日常で接している多くの事柄は、明治期に西洋から輸入されたものがほとんど。その点で、西洋文化・文明を理解するためには、その根底のひとつであるキリスト教文化、さらにその原典となるユダヤ教文化を知る必要がある。極東に住み、そうした文化の享受を拒否し続けてきた日本人にとっては、西洋を知る上で必須の知識。特に、芸術分野においては。したがって、これを知らずして、音楽、絵画、映画、写真、文学、演劇・・・などの分野に携わる事ができるはずはない。

     難し話しはさておき、旧約聖書には、私たちの知っている物語も多く含まれている。

     まずは、「天地創造」(創1:1 BEREISHIS)。
    そして、人間アダムの誕生(創1:26)そして、イブがリンゴを手に取り食べる(創3:20)
     大洪水を逃げ出す「ノアの箱舟」(創6:1 NOACH)。かつては1つの言語を話し建設した「バベルの塔」(創11:1)
     チャールトン・ヘストン主演の映画『十戒』で有名な海が割れるシーン。(出13:21 BESHALACH)
     そして、神から10の戒律をもらう。(出20:1 YISRO、出34:10 KI SISA)

     実際に読むと、それまでに聞いた物語と比べ、話しの行数が非常に少ないことに気付く。その差異は、実際に読んで欲しい。

  • 日本語訳がすばらしい。それと見開きにきちんと脚注枠が作られており、引用本、説明などがその見開きでわかる点がうまい構成になっている。
     わかりやすい旧約聖書というところか。哲学を勉強する上で必要な旧約聖書。一読あれ。

  • 【資料ID】114025
    【分類】193.1/Ky9

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