- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000266543
作品紹介・あらすじ
経済学の基礎であるマクロ経済学を、ケインズ経済学を中心に新古典派経済学の理論もあわせて学ぶ。マクロ経済学を理解するために必要な、基本的な概念と用語、基礎的な理論、関連した統計を丁寧に説明し、急速に変化する現実経済を読み解く力を身につけることを目標とする、初学者のためのテキスト。
感想・レビュー・書評
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マンキューに代表されるニューケインジアンの教科書とは一線を課する、マクロ経済学初級の教科書である。本書は大きく分けて二部で構成されている。
前半は、IS-LMの導出とそれの開放経済への適用まで。IS-LMの導出がすごく丁寧に説明されているのが良い。信用創造の説明で、「貸付資金説」を取ってないのも大きな評価点だ。他にも、BP曲線を導入しないマンデル=フレミング・モデルの説明が解り易かった。後半ではAD-ADの導出、ケインズ経済学と新古典派マクロ経済学との対比、ライフ・サイクル理論、経済成長論などを中心に扱っている。ライフ・サイクル理論の説明が良かったが、AD-ADの導出は結構おざなり。第七章のケインズ経済学と新古典派経済学との対比は、著者の独自見解が強く、初学者は混乱すると思う。経済成長を扱った第九章は駆け足気味で、ソローモデルの説明が分かり難い。経済成長論については、他の本で学んだ方がいいだろう。
総評として、ベストでは無いが、ベターなマクロ経済学の教科書だ。マンキュー等の分厚い教科書が嫌いな人には良いと思う。よく大学で使われるニューケインジアンの教科書とは路線が違い、少し癖のある教科書だが、数式が丁寧に説明されているので、数式に抵抗がなければ初めの一冊としていいかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなに分かりやすいマクロ経済学の入門書はないと思う。良書。
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まぁマクロの知識をざっとみにつけたい人向け
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基礎はおさえたひと用。
構成が横断的な分最初すこし把握しにくかった。 -
第2版より見やすくなっていたような。
やはり何度も読み直さないと理解は進まなそう。 -
わかりやすい(そんなに難しい内容ではないから)。
あと強烈なケインジアン笑 悪いことではない -
初級マクロ経済学の講義で指定のテキストとなっていた一冊。実際に内容はコンパクトにまとめられていて、説明も丁寧でわかりやすい。例も海外の学者ではなく日本人の著者が記した本なだけあって日本経済を例題に取り扱っているから非常にわかりやすい。
ただ無味乾燥な「教科書」なので学部生以外にはおすすめとは言えない。