木簡・竹簡の語る中国古代 増補新版――書記の文化史 (世界歴史選書)
- 岩波書店 (2014年11月19日発売)
本棚登録 : 13人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000268592
作品紹介・あらすじ
二〇世紀初頭、かつて古代中華帝国の辺境地帯であった敦煌、居延で、官僚や兵士たちが書き残したおびただしい木簡群が発見された。二〇世紀後半には、中国各地から木簡・竹簡(簡牘)があいついで出土し、その総数は数十万に上る。幻の兵法書『孫〓(ぴん)兵法』をはじめとする書籍、字書、法律文書、命令書、契約書、帳簿、暦、札、手紙など、内容・形式ともに多彩なこれら簡牘資料は、中国古代史研究に飛躍的な知見をもたらした。古代の人びとは文字をどのように使いこなしたのか。文書行政は帝国の支配体制にいかに組み込まれていたのか。甲骨文・金文・石刻などの記録媒体も視野に入れながら、簡牘の時代から紙の時代へ、「紙本成立前夜」の多様な書記文化を豊かに提示する。好評の旧著に新稿二篇を増補。
感想・レビュー・書評
-
蔡倫=紙の発明者ではなかったということが語られます。
そこから始まる古代の紙発見の流れ、そして紙が
発明されたのになぜ木簡、竹簡を使うのかという
疑問(本題)へと話は移っていきます。
木簡、竹簡にも様々な種類や用途があるということを
図や写真で分かりやすく提示してくれています。
また、書写材料の変遷や、字体の変化、書記官の仕事など
木簡、竹簡に関りのあるところもしっかり書かれているので
この時代の雰囲気を感じることが出来ます。
木簡、竹簡の歴史を知るためには
とても分かりやすくて読みやすい一冊だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示