チェチェン 屈せざる人びと (岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から)

著者 :
制作 : 広河 隆一 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (77ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000269667

感想・レビュー・書評

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  • 偶然、なんだか気になって図書館で手に取った本。
    チェチェンのことを初めてちゃんと知りました。
    反テロ戦争の標的としてのチェチェン報道が多い中、実はロシアによる極めて長い期間の圧政、迫害、拷問の歴史があるとのこと。まずはこういう見方があるんだってことを知りました。

  • チェチェン紛争を知っていますか。
    私が生涯かけて勉強していきたいテーマのひとつです。
    大国ロシアにめちゃくちゃに翻弄される小国チェチェン。
    高原植物に囲まれ、踊り好きで世話好きで陽気な国民性。
    しかし、同時に世界で最も誇り高き民族、それがチェチェン人です。
    自分たちの国を、自分たちの手で存続させたい、ただそれだけが彼らの願いなのに、世界はこの小さな誇り高き国の人々を見ようとしません。
    目を背けたくなる迫害、虐殺を受けながら、子供たちは生まれたときから戦火の中で育ち、家族の誰かは殺されている、そんな生活を強いられています。

    世界の人は目が見えないのか、耳が聞こえないのか

    チェチェンの子供がつぶやいた言葉です。

  • 人間100いれば
    正義も100ある

    写真を通した『現実』に
    胸を痛めることしかできない歯痒さ

    本書から
    ◇一番の問題は私たちが
    情勢を正しく判断するために必要な情報が、
    正しいものなのか、作為的なものなのか
    判断できなくなっていることである◇

    全てのことに置いていえるけど
    ひとつの情報から丸呑みして得た知識は
    ほんの一部でしかないんだよね
    しかも偏ってるであろうものばかり

    ひとつひとつ大事に吸収していきたいものです

  • ロシアの圧制も日本ではあまり報道されませんね。

  • チェンチェンのことロシアの小学校占拠以外何も知らなかった。誇り高い民族、人柄がいい。農村のような岩手県ほどの場所。というのが印象的。やっぱ天然資源からんでる。

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著者プロフィール

1960年長野市生まれ。業界誌記者を経て「週刊現代」記者。1995年1月からモスクワに移りチェチェン戦争を取材、1996年12月帰国。第一作『カフカスの小さな国』で小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞。『ジャーナリストの誕生』で週刊金曜日ルポルタージュ大賞受賞。著書に、最新刊『増補版 プーチン政権の闇 チェチェンからウクライナまで』(高文研)、チェチェン問題では『チェチェンで何が起こっているのか』(高文研・共著)、『チェチェン 屈せざる人びと』(岩波書店)、『「戦地」に生きる人々』(集英社新書・共著)、『フォトジャーナリスト13人の眼』(集英社新書・共著)、労働問題では『トヨタの闇』(共著・ちくま文庫)、『ブラック大学 早稲田』(同時代社)などの著作がある。そのほか『渡辺てる子の放浪記 もう悔しくて悲しくて、怒ってんだ私は!』『不当逮捕 築地警察交通取締りの罠』(同時代社)、『秘密保護法 社会はどう変わるのか』(共著、集英社新書)がある。

「2022年 『ロシア・チェチェン戦争の628日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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