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- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000269797
作品紹介・あらすじ
注釈とはどのようないとなみであるのか。『万葉集』『古今集』『新古今集』の三大歌集をはじめ、『伊勢物語』『枕草子』などの散文、近世和歌、芭蕉の俳句に至るまで、膨大な古典作品の注釈を積み重ねた窪田空穂。「評釈」という独自の方法から、近代的注釈のあり方を模索した。その生涯と学問的業績を、時代のなかに描き出す。
感想・レビュー・書評
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「近代『国文学』の肖像」と題された5冊のシリーズで、近代に「日本文学研究」の基礎を築いた5人の研究者について、古典文学研究者がその実像と学問の本質に迫る(ひとり1冊ずつ)。取り上げられているのは、「日本文献学」を提唱した芳賀矢一。国文学研究の枠だけにはおさまらない学際性を発揮した藤岡作太郎。古典の本文の校訂に力を傾けた佐佐木信綱。多くの古典に注釈を施し、新しい注釈のあり方を模索した窪田空穂。古代文学研究を基盤に常に文学の本質を問い続けた高木市之助。以上の5名である。合わせ読むことで、「古典研究」を通して日本がどのように近代化を進めようとしていたのかが窺われる。古典や歴史に興味がなくても、伝記としてもおもしろく読めるので、どれか一冊でも読んでいただきたい。
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