精神分析 (思考のフロンティア)

著者 :
  • 岩波書店
3.65
  • (2)
  • (7)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270014

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【書誌情報】
    ■体裁=B6判・並製・カバー・132頁
    ■定価(本体 1,300円 + 税)
    ■2003年11月20日
    ■ISBN 4-00-027001-X C0310

     今日の精神分析の危機とは,なにを意味するのか.精神分析の停滞の原因はどこにあるのか.「思考の経験としての精神分析」という視座から,精神分析を再開するための新たな理論的根拠を提示し,相互に深く絡みあっている臨床的な場と認識論的な場において,フロイト以降の精神分析経験のラディカルな更新を試みる.
    https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/X/0270010.html

    【目次】
    はじめに [iii-iv]
    目次 [v-vi]

    I フロイト以降の精神分析 001

    第1章 精神分析の現在 001
    1 思考の経験としての精神分析 001
    2 100年後の現状 004
    3 精神分析の逡巡 007
    4 精神分析を再開する 009

    第2章 精神分析経験を拓く 012
    1 分析経験の拡大――メラニー・クライン 012
    2 精神分析経験の超越論的探究――ジャック・ラカン 017
    3 新たなる経験論――ウィルフレッド・ルプレヒト・ビオン 025

    II 精神分析を再開する 031
    第1章 臨床的展開 031
    1 新たなる思考の経験に向けて 031
      精神分析的思考とは何か/連結としての転移
    2 経験の条件の再設定 041
      われわれの発達論/自己と4つの回路の形成/感覚の回路から情動の回路へ/欲動の回路から情動の回路へ/情動の回路から言語の回路へ/自己の作動と疾病の形成
    3 精神分析過程の理論化 068
      再び転移について/言語的インターコース/自己の変容と分離/分析家の自己の形成と倫理

    第2章 認識論的展開 085
    1 精神分析と他の思考 085
    2 精神分析と科学 094
    3 精神分析と哲学 099
    4 精神分析と芸術 102
    5 精神分析と社会 108

    III 基本文献案内 115

    あとがき(2003年初秋 十川幸司) [123-125]

著者プロフィール

959年。自治医科大学精神科で臨床に従事した後、パリ第八大学、社会科学高等研究院(EHESS)で精神分析、哲学を専攻。現在、個人開業(十川精神分析オフィス)。精神分析家、精神科医。

「2013年 『談 no.97 〈快〉のモダリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

十川幸司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×