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- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000271745
作品紹介・あらすじ
敗北に終わった戦争を記憶・記念し、無残な死を遂げた者を追悼する営みは、時の流れにともない困難さを増し、変質を余儀なくされてきた。戦後日本社会の歴史の中で記憶と追悼が変容してゆく過程をたどるとともに、過去の出来事を眼差すそれらの営みが、未来を開く可能性を秘めていることを明らかにする。
感想・レビュー・書評
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SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/780313 -
短い論文集。難しいテーマでありながら、事実関係紹介のような実証的な論文が多く、思想性の強さはさほど感じない。
その中で、単純な二極化を戒める2本の文章に興味を持った。朝鮮人特攻隊員を扱うコラムでは、民族の裏切り者は許されないという韓国社会の極端な感情と、日本社会での罪意識を伴わないノスタルジアの両方から距離を置く。
また在米「慰安婦」碑を扱う論文では、「単純な悪魔化と擁護の双方に抗いつつ」他者への暴力を考える、また戦争暴力の記憶化において「国境を超えた共感と批判」を形成する必要性を提起する。 -
東2法経図・6F開架:210.7A/Sh88s/5/K
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