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- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000283014
感想・レビュー・書評
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東晋の田園詩人の「帰去来辞」「桃花源記」などはほのぼのとした美しい田園を思い出させる大好きな作品ですが、東晋時代はあまり知られておらず、また唐の李白、杜甫からはあまり評価されなかった、そして宋代の蘇軾が高く評価し、発掘されたとのこと。清代にはまた評価が下がり、魯迅は・・・各時代の陶淵明への評価の変化がその時代を反映しているように思える前半は大変面白い。後半は陶淵明のいくつかの作品が取り上げられるが、有名な「帰去来辞」「桃花源記」が登場しないのは淋しい思いがした。屈原、宋玉、曹植、と比較して誰が上、下と論じる評者たちが当時から多かったというのはやや興ざめの文章ですが、批評家たちのいい加減さは当時から同じと思わされる結果でもありました。
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