家族――新しい「親密圏」を求めて (自由への問い 第7巻) (自由への問い 7)
- 岩波書店 (2010年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000283571
作品紹介・あらすじ
家族は、近代社会システムにおいて、公私二元論を前提に養育とケアの場として愛のイデオロギーの下に語られ、そこではとりわけ女性への抑圧と不自由が温存されてきた。しかし同時に、多様なかたちと実践をとおして、家族的なるもの、あるいは「親密圏」は、自由が育まれる豊かな可能性の場ともなってきたのではないか。そうした両義性と矛盾を見つめながら「家族」を論じることで、本書が構想するのは、従来の「自由」概念それ自体の不自由さを克服する自由論である。複数領域の研究者だけでなく、法律等の実務家もまじえ、多様な視座からアプローチする。
感想・レビュー・書評
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ジェンダー(社会的性差)/セックス(生物学的性差)という二分法を古くさせたのが(両者の素朴な対置というか,関係性に注意を促したということだと思うが),ジュディス・バトラーだということをようやく知った(牟田論文).
家族,親密圏における個人を見つめ直す論文が多い印象.最も,編者の岡野さんが冒頭対談で「家族から自由を問い返す可能性」を挙げていたことを思い出す.
15年近く前の議論だが,現在はどうなっているのか気になるところ.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:316.1//J55//7
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