- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000291781
作品紹介・あらすじ
民主的であるはずの選挙を通じて権力が一部の人間に集中してしまう-。日本では少数のエリートが意思決定を独占し、人びとの意見が政治に反映されない状態が続いている。今、代表制民主主義を再生させるにはどうすればいいのか。安全保障関連法反対運動をはじめとする直接的な政治参加の高まりを踏まえ、代表の機能を鍛え直すための真摯な考察。
感想・レビュー・書評
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政党政治、福祉政策(特に労働、雇用)、格差など今関心を持っている内容がまとめられていて満足。わかりやすく書かれていると思うが簡単ではなくハイレベルに感じた。
民主党について功罪両面から説明されている印象でよくわかった。
女性議員は女性を代表していないと感じていたが、結局は女性も多様であるのに女性議員数が少ないから過小に代表されているということなのだろう。
女性の多様性や、(世論調査から)女性が傾向として持つ平和的な意見がより反映されるために、まずは「量=人数」は重要なのだと思った。 -
日本の民主主義が世界一般で見られる「民主主義の赤字」に陥っている認識にたったうえ、日本では政党間競争が実質機能していないと指摘する。
本来の政治改革は政党間競争空間を活性化させる方向に改革が進む必要があるにも関わらず、実際には政党のリーダーシップを強化する方向へと進んでしまった。 -
面白い本でした。代表とは何か、代表制民主主義では「競争、参加、多様性」の3つが備わっていることが大事であること、所得の再分配に関わる日本の福祉国家の特徴に関する指摘等、様々な示唆を与える中身でした。
自分の言葉で語ることが、戦争法反対等この間の運動の特徴です。主体者としての発信が大事とも言えますが、では声を上げたくても上げれない人たちの存在を同時に考えていく必要があると本を読みながら改めて考えていました。
選挙のありかたや国民・市民の運動のありようなどを丁寧に確認できる本、お薦めです。 -
2016年4月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
通常の配架場所: 開架図書(3階)
請求記号: 312.1//Mi67
【選書理由・おすすめコメント】
特に1年生が読むべき本だと思ったから。民意を反映しない国会に対して、深く切り込んでいるところがおすすめ。
(経済学科)