- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000296007
作品紹介・あらすじ
ナイルの氾濫で失われた耕地を測量するために、人類は面積の存在に気づいた。はじめは「縦×横」ではなく、労働時間や収穫量が基準となった。やがて抽象的な面積概念が発達し、論証図形学が誕生する。体積、仕事量、曲線の長さなども積分によって求めることが可能になった。面積が数学になるまでの過程をたどる。
感想・レビュー・書評
-
サイエンス
数学詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
農業の収穫は、面積に関係する。
(著作)武藤徹著作集、新しい数学の教科書、武藤徹の高校数学読本 -
151031 中央図書館
長さから、抽象的な「面積」へと進む。 -
タイトルの着眼点が面白かったので読んでみた。小学校で長方形とか三角形、円の面積の計算方法を習い、我々の身近でも家を借りたり買ったりするときに当たり前のように使っているわけだが、改めて考えてみると何で縦×横が面積になるのかと改めて考えてみるとよく発見したなと思う。面積は耕作とか労働を測る単位として使われはじめたということである。なので4大文明が起こった土地ではそれぞれ面積という考え方ができたが、モンゴルでは遊牧民族で移動して放牧して生活するので面積という考え方が発達しなかったというのが興味深かった。
-
面積の概念は、区分求積法から来ていた。四角形の面積は「縦×横」は、いつできたのか。
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=326113 -
農耕は面積の母、課税は面積の父。面積は縦×横のアイディアにたどりつくまでには長い歴史があった。ナイル氾濫で失われた耕地を測量して人類は面積の存在に気づいた。やがて面積が数学になるまでの過程をたどる。
-
今月の8冊目。今年の25冊目。
前半部は面積が発見される歴史の過程について。後半はそれとはうって変わって数式がわんさか出てきます。高校数学はうろ覚えの部分が多いので、分からないところが多かったです。前半部分と後半部分のギャップが激しく、うまく接続できてない感じがしました。ただ、面積を発見する過程は面白かったし、後半部も三平方の定理あたりまでは楽しく読めました。