皮膚はすごい: 生き物たちの驚くべき進化 (岩波科学ライブラリー 285)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296854

作品紹介・あらすじ

ポロポロとはがれ落ちるような柔な皮膚もあれば,かたや脱皮でもしない限り脱げない頑丈な皮膚.生き物たちの皮膚は一見不合理のようだが,それぞれが進化の産物であり理由がある.からだを防御するだけでなく,色や形を変化させて気分も表現できる.生き物たちの「包装紙」のトンデモな仕組みと人の進化がついに明らかになる.

感想・レビュー・書評

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  • なんか少し思ってたんと違った。長年皮膚の研究に携わってきた著者による、「皮膚とは何か」を紹介する一般向けの解説書、ではあるんだけど、多様な生物の皮膚から始まってどんどん話が逸れていく。何の本だったっけ?と感じることしばしば。著者の妄想みたいな話も山盛り。何でもかんでも皮膚。この宇宙との交流も、みたいな際どいところに踏み入りかけてる、気がした。

  • 「皮膚はすごい」と言うことで、人の皮膚の話しかと思いきや、もちろん人の皮膚の話も出てきますが、植物から昆虫から鳥から魚から、ありとあらゆる「皮膚」が出てきて、ちょっとビックリ。ま、確かにみんな皮膚か。
    人は進化の過程で体毛を捨て、皮膚を直接世界に晒すことにして発展したというくだりは、新しい視点だなぁ、と思う反面、皮膚が重力波を感知している可能性があるとか、ちょっと????と思うところもあります。それはちょっと言い過ぎでしょう。
    でも全体的には面白い本でした。

  • 杉や松の表皮の模様が、なぜあのようになるのか。
    なるほど、と面白かった。

    子供の頃に清潔にし過ぎると、アトピーなどのアレルギーになりやすい、ということも、他でも聞いたことがあるし、確かにそうだろうと思う。
    人類は菌やウイルスなどと共に生きてきたのに、清潔にし過ぎると免疫システムのバランスが崩れるのだ。

    ホモ・サピエンスの話も面白かった。
    ホモ・サピエンスは挑戦者であり、スペシャリストを志向する能力や性格を持っていた。
    だから、生き残れた。
    ネアンデルタール人やデニソワ人は、そうではなかった。
    少数者を多数の力で排除せず、受け入れ、認めることで、ホモサピエンスは生き残り、発展してきた。
    多様性を認めるということの大切さが強調されていて、実にその通りだ、と思った。

    内容は多岐にわたっていた。
    人間のみならず、動植物についても、述べられていた。
    平易な言葉でわかりやすく、とても面白かった。

    【memo】
    人間の表皮の細胞 ケラチノサイト 感覚を持っている。刺激に興奮する。

    杉 縦に伸びるのがはやいので、皮が縦に割ける。
    松 早く太く成長する。 皮が楕円形に割ける。

  • ふむ

  • 請求記号 481.18/D 57

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著者プロフィール

1960年生。京都大学工学博士。資生堂研究員、JST CREST研究者、広島大学客員教授を経て明治大学MIMS研究員。主著に『皮膚感覚と人間のこころ』 『驚きの皮膚』。表皮研究で世界的に知られる。

「2021年 『サバイバルする皮膚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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