- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000297066
作品紹介・あらすじ
脳も心臓も胃腸もない。どこを切ってもスッカスカ。動物?植物?そもそも生物? 海に行けば普通にいるが、印象が薄い。そんな存在感のないカイメンが、じつは生態系を牛耳る黒幕だった?! サンゴ礁の海も世界一透明な湖も、彼らなしには成り立たない。人間も紀元前から利用してきた。ジミにすごい正体にせまる。【カラー頁多数】
感想・レビュー・書評
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カイメン…って生き物だったんだなあ。
スポンジのイメージしかなかったんですが、給水構造は合理的だし、他の生き物とそれぞれメリットを与え合って共生しているのもおもしろいなあと思いました。
吸い込んだ海水がカイメンの体内を通ることで他の生き物の養分になる物質となって出てくる話などがとても興味深かった。
人間の身体にしても、時々空恐ろしくなるくらい精巧にできているなあと思うことがあるんだけど、生物すごいなあ。
人間はいろんなことを学ぶけど、そもそも自分自身を構成しているものがとても不可思議なのだよなあと思うことがあります。 -
著者の、なんとなくある文才と、結構なユーモアが読ませる。
カイメンが、人間の役に立ちまくり、まだ謎が多いと言ふのを描く。
ここにもかの古代の先生の記述が引用されてゐる。つくづく、アリストテレスって変な人だと思ふ。
個人的に社会性生物に関する情報に祟られてゐるのであるが、カイメンは社会性生物ではなく、また蟻や蜂のやうに、a一つの巣へ二世帯が住みb非子作り個体が兄弟衆を育てる、生物は海の中で出る可能性が極めて低いさうであるが、さういふ環境下で出る、「ハダカデバネズミのような」生き物がカイメンと共生してゐる旨を描く。
肉食で美しい種類とか、異常な長命種など、面白かった。 -
やっぱり本当は小説よりもこういう本のほうが好きだ。カイメンにも近年のあたらしい知見がたくさんあるのだ。
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「カイメン」の本です。
カイメンって、なんだか動物なんだか植物なんだかよくわからないと思ってましたが、動物なんですね。しかもかなり面白い。とてもよくできた生き物だと言うことが分かります。
偕老同穴は昔から知ってましたが、あれもカイメンでしたか。しかもかなり特殊なカイメンだとか。面白いです。
いやぁ、生物の世界は奥深い。 -
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