愛国の構造

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000613545

作品紹介・あらすじ

国家が「愛国」の対象となったのは歴史的偶然にすぎず,人は国を愛さないこともできる.愛の対象の実相を追って,キケロ,アウグスティヌス,ヴェイユ,ミュラー,福沢諭吉,清水幾太郎など古典古代から現代までの多様な愛国論を渉猟し,愛国の構造を追究した野心作.無自覚な国家信仰を掘り崩すために.

感想・レビュー・書評

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  • 154||Sh

  • ほとんどがヨーロッパの愛国であった。言葉の意味、つまりパトリオティズム、ナショナリズム、アイデンティティ、カントリー、ナショナル、などの英語の語句の語源や定義、その変遷を認識するのには役立つ。従って、愛国についての卒論を書くためには役立つであろう。しかし、日本にとっては、本のわずかの研究者の言説しか引用していないので、日本の愛国についての説明は得られないので、日本の愛国を研究するためには他の著書が必要となるであろう。

  • 愛国心を相対化するというのは極めて難しい。

  • 東2法経図・6F開架:154A/Sh95a//K

  • 著者:将基面 貴巳[しょうぎめん・たかし]

    【書誌情報】
    価格:本体4,700円+税
    刊行日:2019/07/25
    ISBN:9784000613545
    版型:A5 上製 カバー 352ページ
    未刊・予約受付中
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b457227.html

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著者プロフィール

1967年神奈川県横浜市生まれ。ニュージーランド・オタゴ大学教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D)。ケンブリッジ大学クレア・ホール・リサーチフェロー、英国学士院中世テキスト編集委員会専属研究員等を歴任。専門は政治思想史。著書にOckham and Political Discourse in the Late Middle Ages(Cambridge University Press)、『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞)、『言論抑圧』(中公新書)、『愛国の構造』(岩波書店)、『日本国民のための愛国の教科書』(百万年書房)、『従順さのどこがいけないのか』(ちくまプリマ―新書)等がある。

「2022年 『愛国の起源』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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