- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614436
作品紹介・あらすじ
人間にとって不可欠な服。服って、着るって、なんだろう。おしゃれの迷い道をさまよった末、服を手づくりするようになり評判を博した著者は、つくりながらもさらに悩む。昭和の女の子として育った自身のファッション史をたどりながら、いまこの時代と社会にとっての、そして「わたし」にとっての、服の意味を探る。
感想・レビュー・書評
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◆「自分らしく」ふだん着自作 [評]鶴田静(しずか)(文筆家)
服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり 行司(ぎょうじ)千絵著:東京新聞 TOKYO Web
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いい本だった。
著者が心身のバランスを崩してしまったところ、いしいしんじ氏が着ぐるみを着ていた時期の話、一点一点大切に作ってきた洋服を大手メーカーによってコピー商品が作られてしまい、会社と作り手を守るために訴えを起こしたアパレル企業の話、そんなあたりを特に今の自分に引き付けて考えたりしながら読んだ。
著者が作った服を着て写真に写っているお母さんが素敵。 -
なんだろうものすごい居心地が悪い
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独学で洋裁を学び、自分や周りの人たちの服を手作りしている著者。
街にも家の中にも溢れているのに、いざ着ようとすると気に入ったものが一枚もなかったりする不思議さよ。。。
服とか一体なんなのか。たかが服、されど服で
その人が着ているものから受け取る情報はあまりにも多い。
何が好きで、何歳くらいで、たぶんこのくらいの収入で、、、などなど。それがわかっているから私たちはなかなか本当に来たい服を着ることができないのだ。
著者が作る服は、洋裁や社会のルールにしばられないから素敵に見えるんだろうな。
元々私も自分の服を縫っているのだけれど、
これからはもうちょっと堂々と自分で作った服を着ようかなと思っていたりする。 -
独学で母親に作った服を出した行司さんの、服に対する思いや考え。ファストファッションが普通になっている昨今、その人のことを考えて作るオリジナルの尊さ。対価だけではないものを考えるようにしたいと思った。
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可愛らしくてシンプルなデザインのお母さまの洋服が素敵だった。
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著者のお母さんが着ているローズピンクのワンピースが素敵。
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中身が濃い。服の素材にも産地があること、昭和の時代に洋服が日本に入ってきた時の事、その頃の日本女性に自立の道は狭く、家庭で出来る洋裁は生きるためのツールであった事、大量生産の果てに世界で起こっていること。。。行司千絵さんという方の作る服が好みじゃない人であっても面白いと思える素敵なエッセイでした。
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ファッションが大好きだけど、もうたくさん買って手放すのはやめようと決めているこの頃。
そんなタイミングで出合った本だったので、共感しかなかった。
服は大事に着よう。正しいと思える服を選ぼう。