陶淵明 (中国詩人選集 4)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001005042

感想・レビュー・書評

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  • 毎日一首読んだ。
    定価180円の本を学生の頃なぜか買って老人になってから読むことができた。

  • 陶淵明を新春に読む=
    岩波書店発行の中国詩人選集は、吉川孝次郎、小川環樹の重鎮による編集校閲のもと、一海知義や、高橋和己等の注釈による定価が、未だ一冊300円程度の時代の本である。学生の頃、これらを、夜を徹して、よく読んだものである。その時、自分の好きだった詩を、ページの端を折ったり、特に、好んで、よく読んだ詩は、二重に、折ったりしておいた。時に応じて、人生の節目で、困難に直面した時や、決断をしなければならない時に、取り出して読んだ物である。李賀や、李商隠や、王維等も、よいが、とりわけ、陶淵明の詩は、内なる戦いと、精神の崇高さとを、その詩の中に、感じられてならない。飲酒の其の八が、二重に折られている。

      青松 東園に在り
      衆草 その姿を没す
      凝霜の異類をつくすこと
      卓然として高枝をあらわす
      林に連なるときは人覚(さと)らず
      独樹にして衆すなわち奇とす
      ささげる壺をふゆの枝に掛け
      遠望を時にまた為す
      わが生は夢幻の間
      何事ぞ塵羈につながる(注:塵にまみれたひもつきの生活などを強いられる)

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