ほんとうの空色 (岩波少年文庫 88)

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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140880

感想・レビュー・書評

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  • #ほんとうの空色
    #バラージュ
    #岩波少年文庫
    #児童書
    #読了

    ハンガリーの名作。本当の空が描ける絵の具を貧しい少年が手にし、冒険をします。お話に引き込まれますが最後の1ページでもっていかれます。うーんそうきたかと、うなってしまいました。超おすすめ。岩波少年文庫、どんどん読むぞ!

  • もう絶版になってしまったほうの挿絵の本を図書館で借りて読みました。アマゾンにある新しい装丁の方も読みましたが、昔の挿絵のほうが魅力的です。
    描いた空に、星が瞬いたり太陽がのぼったりするのは素敵な発想。子供の頃に読んでたら夢中になっていただろうなとちょっぴり残念な気持ちです。。ラストがなかなか素敵でした。ボリュームはそんなになくて薄い本なので、すぐ読み終わります。
    読書が苦手なお子さんにもいいんじゃないかなと思いました。

  • 次々と「ほんとうの空色」でピンチを切り抜けていく

    貧しいフェルコーがクラスメイト カリの藍色の絵具をなくして困っていると、不思議な用務員さんが「ほんとうの空色」の作り方を教えてくれて……。
    フェルコーが「ほんとうの空色」を必要としなくなるシーンにグッとくる。

  • ほんとうの空色は身近なところにあるものだ。 2016.3.23

  • 穏やかだけど動的、
    映像として頭に残る生きた文章。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「穏やかだけど動的」
      初恋物語ですもの。成長するから動的なんでしょうね。
      「穏やかだけど動的」
      初恋物語ですもの。成長するから動的なんでしょうね。
      2012/10/17
  • 相変わらず感想文が下手なので読むかたは、このコメントは
    ネタばれになっちゃうのかな・・・でもとてもうれしかったので
    感想を書かせてください。


    ※※※

    ハンガリーの世界観がじぶんのすきな世界観であることに
    あらためて確信して ほうっ。。。と うれしいため息がもれそうだった。

    日の昇る時間の屋車菊の花畑で 咲いているほんの数分の間に花を摘む。
    どきどきとさせるこのシチュエーションに胸が高鳴る。

    急いで想いを募らせ、花束をしぼる。
    お母さんが雑巾をしぼるのを思い出しながら、
    ギュッギュッとしぼる。
    花束から青の色、
    ”ほんとうの空色”がうまれる

    なんてすてきな話なんだろう。

    ”ほんとうの空色”をめぐって、絵具のほとんどを
    いじめっこにとられてしまうんだけれど

    ほんの少し、・・・ 残ったそのほんの少しにロマンを残している。

    くもりの空も、雨の空も 晴れの空も映し出す その空は
    とても正直で だれもが知る空を そこに描いて映し出しているだけなんだけど、でもその”特別”に憧れを抱いてしまう。

    そしてまた、この話のなかでもうひとつ
    半ズボンの少年が恋をして、 
    ”ほんとうの空色”の秘密を そっと大事にしながら
    また、すこし大人になっていく

    こんなところも魅力のひとつかもしれない

    ちょっとしたロマンと、 ちょっとしたユーモア
    こどものころからある本を またわたしは繋いでいけるかな

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「視覚的人間」と言う映画理論の著作のあるバラージュは、映画の脚本も手掛けているのですが、「青い空」は映像化されていないようです。今なら、CG...
      「視覚的人間」と言う映画理論の著作のあるバラージュは、映画の脚本も手掛けているのですが、「青い空」は映像化されていないようです。今なら、CGを駆使して素晴しい作品になるでしょうね。。。
      2012/10/05
  • 児童文学。野花を搾り取って出た汁を絵の具にして空を書いたら、天気に応じて絵の中で太陽が照り、雨を降らせ…。素敵なお話です。

  • 物語冒頭では貧しい少年の描写から始まっているので、昔よく読んだタイプの「貧困の中で幸せを見つける」というプロットの物語なのかなぁ・・・・と思い、中盤で野原の花の汁でつくった青い絵の具が出てくると、いわゆる手仕事世界系のほのぼの文学かなぁ・・・・と思い、その絵の具で描かれた絵の空にほんものの太陽や月や星が輝きだすとそのあまりのシュールさに唖然とし、と、同時にこの物語がどこへ向かって語られているのかチンプンカンプンに・・・・ ^^;  描写は美しいんだけど、いったいこの物語のテーマは何なんだろう????ってね。

    全てが KiKi の中で解決したのは最後も最後、ラスト2ページでした。

    少年の夢を広げた「ほんとうの空色」で彩られた絵や道具箱のふたや、そのしみを残した半ズボンに拘り続け、それを宝物のように大切にしてきたフェルコーが、かつての秘密の仲間の1人であり、彼にとって初めての異性でもあるジュジの目の中に、これこそ「ほんとうの空色」を見つけ出し、と、同時に少年時代の象徴でもある半ズボンに別れを告げるというプロットに思わず舌を巻きました。  う~ん、これは深い!!

    (全文はブログにて)

  • これも姉の本でした。ダーシェンカと同じ児童文学全集の中の一つのお話しとして読みました。小学5・6年生の時だったかと思います。
    貧しい少年が大事に大事にしていた手作りの空色の絵の具が起こす奇跡と、少年が大人になっていくことへの一抹の寂しさがよく書かれていると思います。

  • わたしは児童文学作家志望だが、こんな作品が書けたらどんなにいいだろうと思う。子供たちが自然体で描かれていて、冒険は良質の刺激に満ちている。背景となる大人の世界は、よく描きこまれている。最後まで正体のわからない用務員のおじさんがまたいい。訳も、とてもよい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      今では岩波少年文庫になっているのですね、私が持っているのは講談社青い鳥文庫。訳者は同じ徳永康元です。。。
      今では岩波少年文庫になっているのですね、私が持っているのは講談社青い鳥文庫。訳者は同じ徳永康元です。。。
      2012/03/01
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