クレスカ15歳冬の終わりに

4.30
  • (5)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784001155105

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ムシェロヴィチが描くポーランドの若者たち、素晴らしい。
    寒く薄ぐらいポーランドの街、家族が活動家として逮捕され、職を追われ、皆貧しく悲しい思いをしているのに、お互いを助け合って生きる街の人たちの姿、なんて素敵なんだろう。

    幼なじみのように過ごしてきたクレスカとマチェクの恋の行方、そして、厳しすぎる教師であり、母親のエヴァと、両親からの愛を見失ってしまった小さなゲノゥェファ。この2つの物語が、ポーランドの小さな町で、アパートで交錯する物語。

    悲しみの中にあっても、子どもたちと、若者と、愛ある家族は幸せそう。恵まれた民主主義を掲げる日本などよりずっと幸せそう。

    教師だったクレスカの祖父の言葉が素晴らしい。

    「ほほ笑みは勇気の産物であり、悲しみは弱気とあまりに自己本位な姿勢の産物である。世界が悲しみと悪に包まれている時には明るく善良にふるまおう。」

  • 人になってから読んだ児童文学。ポーランドのものは初めて。これはいい!!こういう作品に出会えると全く宝物を掘り当てた気分。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×