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- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784002708652
作品紹介・あらすじ
さまざまな執筆者が、過去から蓄積されてきた言葉をひき、その言葉に思いを重ねて書き継いできたウェブ連載の第2期を収録。さらに、河北新報社の連載企画「歩み」より抜粋、および同紙記者による書下ろしを加える。
感想・レビュー・書評
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東日本大震災によせた著名人の短いエッセイと、河北新報の連載からの抜粋をまとめたもの。
エッセイはそれぞれが引用した文章からはじまる。
関係ない文章が3.11以後はこう読めるようになった、というものもあれば、ストレートに震災を扱ったものもある。
内容自体も、東日本大震災についてのものもあれば、それによって考えたことや、よくわからないポエムみたいなものもある。
2011年5月にでた「わたしの3.11」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4620320633に比べると、やっぱり距離がある。
浮き足立っていたのが収まった「良い距離」の人もいれば、その場の人たちを忘れてしまったような抽象的な震災を語る「悪い距離」を感じるものもある。
ミラン・クンデラからの引用“権力にたいする人間の闘いとは忘却にたいする記憶の闘いにほかならない”という言葉が印象に残った。
河北新報のルポルタージュはみっつの場所の定点観測。
宮城県名取市・閖上地区
福島県・浪江高校
宮城県石巻市・石巻水産復興会議
こういうとき、他人事じゃない記事を近くから書ける地方紙は強い。
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