子規居士の周囲 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003110669

作品紹介・あらすじ

子規の生涯(「評伝 正岡子規」)を書いた柴田宵曲(1897‐1966)は、ついで子規とその門人との交渉を「子規居士の周囲」に纏めた。さらに「周囲」に採り上げなかった八家に及んだ「明治俳壇の人々」も併載。

感想・レビュー・書評

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  • 著者・柴田宵曲は子規居士より遅れる事30年の1897年.・明治30年生まれ。この本に収められている面々と肩を並べて正岡子規に教えを乞う事は無かったものの、居士没後の門人たちとの交流もあり、小出昌洋氏の編後雑記には、子規居士没後の門人と紹介されています。その崇拝具合たるや、この1冊からジワジワと、みっちりと、熱~~く感じ取る事が出来ます。
    正岡子規という人間像を、子規本人の手に依る物と、生前付き合いのあった人らの証言と、またその人たちの手に依る物とを辿り辿って…と気の遠くなるような作業(?)をして此処までリアルに浮き上がらせる手段には本当に脱帽と云うか…ありがとうございます(土下座)
    とは言え、タイトルの通り「子規居士の周囲」ですので、主役は周囲の面々です。お蔭様で、子規・漱石以外にも非風や古白や瓢亭やら紅緑がもう気になって(笑)

    丁度、この本を読み始めた際に根岸子規庵に赴く機会が有ったため、また非常に感慨深い物がありました。

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著者プロフィール

1897年、東京生まれ。ホトトギス社で句集の編集に携わり、俳人・寒川鼠骨に師事した。江戸学の祖・三田村鳶魚にまつわる編集作業でも知られ、『子規全集』全15巻、『三田村鳶魚・江戸ばなし集成』全20巻などに携わる。怪異・妖怪にも深い関心を持っていた。著書に『古句を観る』『評伝 正岡子規』(岩波文庫)、『柴田宵曲文集』全8巻(小沢書店)、『明治の話題』『明治風物誌』(ちくま学芸文庫)、編書に『奇談異聞辞典』(ちくま学芸文庫)、『幕末武家の回想録』(角川ソフィア文庫)など。1966年没。

「2022年 『完本 妖異博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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