家〈下〉 (岩波文庫 赤 28-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003202821

感想・レビュー・書評

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  • はじめて巴金を読んだが、たしかに尻切れ蜻蛉的な作品だった。続編として春、秋と二部続くが、そこに今作の主人公たる覚慧はでないとのこと(原作三部とも購入したが『家』がそもそも中々捗らず)。あったことをそのまま書いた、と作者本人も語っていたようなので、それそれで良いと思うが、やっぱり少し物足りなさを感じる。

  • 1920年頃の成都。旧式な大家族で、三兄弟がそれぞれ苦心・反発していく。
    葬礼の様子や、酒令、竜灯などの文化が面白いが、輩行(相互の呼び方)は難しい。

  • 著者:巴金(1904-2005、四川省、小説家)
    訳者:飯塚朗(1907-1989、横浜、中国文学)

  •  人物の描写がときに平板で、作者の理想主義が生半な形で表現されているところは本書の弱点だが、当時の中国に巣くう封建制度に誠実に立ち向かい、その病巣を見事にえぐり出した筆力はすばらしい。巴金27歳の作品だ。理想主義にならないわけがない。

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