中国名詩選 上 (岩波文庫 赤 33-1)

制作 : 松枝 茂夫 
  • 岩波書店
3.60
  • (11)
  • (15)
  • (33)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 182
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003203316

作品紹介・あらすじ

中国詩は三千年もの豪華絢爛たる歴史をもち質量ともに世界に類を見ない。本書はそのうちから最も秀れた愛誦するにたる詩篇およそ六百首を精選し、訓読文と味わい深い現代語訳、注釈と作者略伝を付す。上巻には『詩経』から漢魏時代まで約百首を収めた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 漢詩の歴史をその起源となる「詩経」から現代までたどる三巻のシリーズ。

    新版と旧版がある。
    こちらは旧版。

    上巻では、やはり曹操、曹丕、曹植の詩が興味深いが、曹操の詩がいちばん気にいった。
    曹丕のはよくわからない。
    曹植は詩句が豊麗で難解。

  • ※全3冊セット

  • 『詩経』(周代、中国最古の詩歌全集)から漢魏代(五言詩型の確立期)までの約百首、収録。

    項羽のあの「垓下歌」(虞や虞やなんじをいかんせん)はここに収録。
    個人的には、曹操の「短歌行」がいいなあ。

    酒に対してまさに歌うべし、
    人生 幾何ぞ。
    譬えば朝露の如し、
    去る日ははなはだ多し。
    慨してまさに以て慷すべし、
    幽思 忘れ難し。
    何を以てか憂いを解かん、
    唯だ杜康有るのみ。

    酒を飲んだら大いに歌うべきだ。人生なんて短いものだ。
    あたかも朝露のように、ただ過ぎ去る日々のなんと多いことよ。
    感情のたかぶるままに歌うがよい。だが、胸の奥底の憂いは忘れようがない。
    何によって、この憂いを消し去れようか。ただ酒あるのみ。

  • 詩歌の編成が分かってすごくいい。古代の詩とか、その時から好まれていた描写とか。その時代の性癖すら窺える、文字ってのはなんて素晴らしい。

  • 詩集が年代ごとに収録されていて和訳もあり読みやすいです。好きな作品を見つけて何度も反芻するのがおススメ。

  • 中国の漢詩集として、ダントツに優れた選集だと思います。
    上代〜唐以前までの詩をカバーしています。素朴な詩が多い。

  • 創作の参考に購入。
    漢詩はやっぱり良いものです。

  • 唐詩選よりも素朴な感情を歌ったものが多いので、共感の心地よさを味わいたい場合はこちらでしょうか。

  • 中国最古の詩集「詩経」から三国魏までの名詩を集めたもの。グッとくるフレーズに付箋を貼っていたら、上中下巻の中で、この上巻が一番付箋だらけになりました。
    詩経はイキイキと人の息吹きを感じてよいです。ロミオとジュリエットの古代中国版のような男女の会話とか。
    屈原の「我独り醒めたり」もたまらない。三国は洗練度がググっと上がってカッコイイ。

  • 漢詩独特の韻式がよいです。のどかでノンキな詩経なんぞは読んでいて大変たのしい。電車の友です。

全12件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×