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- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003225318
感想・レビュー・書評
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岩波文庫
劇作家シング 紀行文「 アラン島 」
島の風景、島民の生活、島民が語る物語で構成された紀行文。特別なエピソードやテーマなく、見たまま 聞いたまま書いた感じ
島民が語る妖精の話は興味深い。妖精は 死と繋がり、身近な存在として語られる
文章に 色彩は感じない。岩と海に囲まれ、死と隣り合わせの生、この島でしか生きられない孤島苦を感じる
島民に閉鎖性や劣等感はない。時間感覚も曖昧。風の向きを時間の進みを関係させている点は 感覚が研ぎ澄まされているからか? 旅人に物語を語ることで、口承文学が生き残ったのかな、と思う
「この群島のあらゆる品物には殆ど個性的な特色がある。その特色は芸術を全然知らない簡素な生活に、中世生活の芸術的美しさのような物を加える」
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