夜の来訪者 (岩波文庫 赤294-1)

制作 : 安藤貞雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 393
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003229415

作品紹介・あらすじ

息もつかせぬ展開と最後に用意された大どんでん返し-何度も上演され、映画化された、イギリスの劇作家プリーストリー(1894‐1984)の代表作。舞台は裕福な実業家の家庭、娘の婚約を祝う一家団欒の夜に警部を名乗る男が訪れて、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げ、全員がそのことに深く関わっていることを暴いてゆく…。

感想・レビュー・書評

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  • 何度も過ちを犯す人間というのは、本当に心底から反省せず、自分の都合しか考えず、事件を忘れようとするものなのだということがよく分かる。
    警部の「私達は一人で生きているのではなく、共同体の中の一員であり、お互いに対して責任があるのだ」という言葉が印象深い。
    最後の大どんでん返しにもやられた。

  • 簡潔な構成の秀作ミステリ劇。その簡潔さは戯曲作品の奥行(作劇)の典型的のなもの。おもしろく読んだけれどやはり舞台上で生で演じられてこそ倍する作品の魅力があるようにおもわれる。ただ人物像(登場人物)の書き分けについて、よく描けていると思う反面、上述したようにある種典型も感じられて古臭さもまた感じられた・・などと言っては酷か(1946年作)。

  • これは面白い。不穏な空気が不穏なまま残るラストが好み。

  • 眠れなかったときに読んだんですが、面白くて一気に読んでしまった

  • 意識されない過失などを扱ったミステリー風戯曲。緊迫感、どんでん返しが良い。クリスティー「ねずみとり」(1952年)より先。図書館本。

  • 婚約者を交えて娘の婚約を祝う一家を訪れた警部が明かして行くその一家の暗部。
    一人の労働者階級の若い女の自殺に一家と婚約者全員が関わっていたと言う筋書きと最後のオチが面白く一気に読めました。
    グール警部は何者だったのか、と謎を残す終わり方は上手いと思う。舞台で見たみたいです。

    『何千万、何百万という無数のエヴァ・スミスや、ジョン・スミスのような男女が、わたしたちのもとに残されています。』以降の警部の台詞が当時の世相を凝縮しているようです。

  • 次の展開や結末を予想しながら読み進めた。面白かったので一気読み

  • 新聞の書評で見つけて書き留めておいたもの。

    こういったタイプの本を読むのは初めてだったので
    最初はとっつきにくかったけれど、なるほどなるほど、と次第に引き込まれました。

  • 舞台は一部屋、登場人物は6人、形式は台本の様な形。
    すぐに読み終えられる手軽さで、綺麗に整った話。
    捉えようによっては教訓じみてもいるけど、単純にエンタテインメントとして面白かった。

  • 1947年に書かれた戯曲・・・
    古典ですね・・・
    古臭いかな?と思いきや・・・
    いやいや、そんなことはなく・・・
    これは!
    面白い!
    160ページ、高速一気読み・・・

    1912年のイギリスの・・・
    ある裕福な実業家一家のある一夜の物語・・・
    娘が、同じく裕福な実業家で名家の跡取り息子と婚約に至り、実業家一家と婚約者のみんなで幸福なひと時を過ごしていたら・・・
    突然・・・
    グールと名乗る警部が現れて・・・
    ある若い女性が強力な消毒液を飲んで自殺した、と告げる・・・
    みんなそんな女性なんて知らない、自分は関係ない、おめでたい日にいったい何なんだ?と思って余裕こいていたら・・・
    グール警部によって・・・
    一人ずつ・・・
    次々と・・・
    それぞれが・・・
    その自殺した女性と『関係』があることが明らかになっていく・・・
    ドンドンドンドン暴かれていく関係・・・
    家族の関係もあれよあれよと・・・
    脆くも崩れていく・・・
    このドンドン暴かれていく感じと、あれよあれよと崩れていく感じがたまらない・・・
    ああ・・・
    さっきまでのあの幸福はどこへ行ってしまったのか・・・
    そして・・・
    終幕へ向けて湧き上がる疑惑と・・・
    ラストの胸のざわつきは・・・
    お見事・・・
    シンプルだけど、キレのあるこの展開力は・・・
    ヤバイ・・・

    最後はえ?!え!?ってなる・・・
    オモロー

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