沈鐘―独逸風の童話劇 (岩波文庫 赤 428-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003242827

感想・レビュー・書評

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  • さすがに訳が古い(1934年第一版発行)ので、読むのに苦労する。
    読了後、「世界のオカルト文学 幻想文学•総解説」で、物語の内容を確認してしまった。
    概ね合ってた。

  • ファンタジー風の作品だが、翻訳が古いことに加えて、極めて詩的な作品なので、かなり理解しづらいものがある。

  • 独逸風の童話劇、となってはいますが、当然のことながら「夢見がち」なお話ではありません。
    でも、このような体裁をとっているから、私には何故かすんなり読めます。
    それに、この劇の大団円は、とても印象的です。
    最初の人物欄に、ラウテンデラインについては「妖精風のもの」と紹介されていますが、なんだかいいですね「妖精風のもの」って。

    つまりそういうわけです。
    阿部六郎 訳。

  • 「死の女神」を論じる卒業論文に扱った作品のうちのひとつ。メルヒェン、と銘打たれていますが、本来のメルヒェンからは時代をくだった頃に書かれています。町の人々が丘の上に作ろうとする鐘楼と、それを妨げようとする精霊たちの諍いの合間に、精霊の乙女ラウテンデラインと鋳鐘師ハインリッヒの恋の物語が展開される。ラウテンデラインに会うために毒杯を飲むハインリッヒと、腕の中で死んでゆくハインリッヒを抱きながら冷たい花嫁となったラウテンデラインとが交わすことばがいい。「破れないでおくれ、俺の翼!」「あんたがあたしにそう望むなら……!」 それから、湖の底に落ちた鐘を鳴らすハインリッヒの妻の手も美しく恐ろしい。

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