西田幾多郎哲学論集 III: 自覚について 他四篇 (岩波文庫 青 124-6)
- 岩波書店 (1989年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003312469
作品紹介・あらすじ
3には、「絶対矛盾的自己同一」、最後の宗教論など、最晩年の6年間に書かれた論文より5篇を収録。表題作には、直観と反省の内的結合としての自覚の立場から、「私と汝」「個は個に対して個」という著者の一貫して追求した問題が究極的に提示される。このように孜々として思索を深めた西田は、敗戦間近かの1945年5月に死去。
感想・レビュー・書評
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19/10/29。
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烏兎の庭 第五部 書評 10.22.17
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto//uto05/bunsho/JKK.html -
とにかく難解な西田哲学の小論文集最終巻。
巻頭の「絶対矛盾的自己同一」はとりわけ重要で、西田哲学の核心を突くもののひとつであろう。
相変わらず文脈を追いづらく、ある部分を理解できても、次の瞬間、予想外の方向に論旨が移っていったり、そうかと思えば、結局同じことを延々と繰り返していたり、いきなりあたらしい語彙が出現してきたり、予想の範囲内で文章が続かないので追いつけず、やがて退屈してしまうかもしれない。
しかし西田哲学はまだよく理解できていない。
時間があればもうちょっと詳細に検討してみたいのだが。 -
「場所的論理と宗教的世界観」が宗教哲学として一読の価値あり。