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- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003368114
感想・レビュー・書評
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室町時代に日本に渡ったポルトガル人宣教師が書いた、ヨーロッパ人向けの日本語学習書(の和訳)。文法はおそらく当時のラテン語学習をベースに進んでいます。音や言葉遣いも当然室町時代のもので、不思議な気持ちになります。
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キリスト教イエズス会士であったポルトガル人、ジョアン・ロドリゲスによる1620年刊行の著書。
まず「日本語大文典よりの抜粋にして日本語の基礎を初めて学ぶ人のための日本語小文典 全三部」と書かれている。
これは日本人が読んでも大変勉強になり素晴らしい。
動詞の説明においては、「現在自制」、「過去自制」、「未来自制」、「命令法」、「否定形」という枠組で説明されており、動詞及びその次に続く助詞や助動詞まで含めて解説されている。
私たちは学校で文法を習うが、あまり時間軸について解説された記憶がない。せいぜい未然形と古文、文語文法の已然形くらいか。これは動詞は動詞の活用形だけを暗記させられるように教わるからかもしれない。助詞や助動詞はそれそのものとして捉える教え方の、せいもあるだろう。
非常に読んでいて楽しい本で、下巻も期待!
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