- Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003390290
作品紹介・あらすじ
数学と物理学が大きな転換期を迎えていた二〇世紀初頭。科学などすべて仮説にすぎず、信ずるに足りないとの懐疑論が広まるなか、本書は書かれた。科学という営みの根源について省察し、仮説の役割を哲学的に考察した、アンリ・ポアンカレ(一八五四-一九一二)の主著。一〇〇年にわたり読み継がれてきた科学哲学の名著の新訳。
感想・レビュー・書評
-
15
開始:2023/5/10
終了:2023/5/16
感想
同様の帰結をもたらす無数の仮説。その中から何を選ぶか。天動説でも地動説でも構わない。どちらが、自然を記述する上で便利か。そこだけ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
岩波文庫を読んでみようシリーズ。100年以上前に記されたポアンカレの本。
テーマは数学・物理学であるが、それの哲学的観点で掘り下げたような内容。翻訳者も哲学者だ。
正直、私には「だから何?」な内容だった。やはり哲学は難しい。 -
ビジネス書が乱立する昨今、仮説を立てる優位性は白ご飯には味噌汁がマストである事と同等の認知度であると言っても過言でない。
ただ、そもそも白ご飯とは何だろう?ご飯はもともと白いのに、わざわざ白いをつけるのはなぜか。
本書ではこのレベルであなたが漠然と意識高い系を意識して使っている意識の高い仮説について厳密な定義を試みている。
これを読むと仮説を立てる前に白ご飯とは?のような本質を考える癖がつくだろう。 -
第一部 数と量
第一章 数学的推論の本性について
第二章 数学的量と経験
第二部 空 間
第三章 非ユークリッド幾何学
第四章 空間と幾何学
第五章 経験と幾何学
第三部 力
第六章 古典力学
第七章 相対的運動と絶対的運動
第八章 エネルギーと熱力学
第三部の一般的結論
第四部 自 然
第九章 物理学における仮説
第一〇章 現代物理学の諸理論
第一一章 確率計算
第一二章 光学と電気学
第一三章 電気力学
第一四章 物質の終わり -
#科学道100冊/科学道クラシックス
金沢大学附属図書館所在情報
▼▼▼▼▼
https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN01536056?caller=xc-search -
四種類目の日本語訳(のはず)。
【書誌情報】
原題:La Science et l'hypothèse (1902)
著者:Jules-Henri Poincaré(1854-1912)
訳者:伊藤邦武
シリーズ 岩波文庫
通し番号 青902-1
ジャンル 青(自然科学)
刊行日 2021/12/15
ISBN 9784003390290
Cコード 0110
体裁 文庫 ・ 494頁
定価 1,320円
数学と物理学が大きな転換期を迎えていた二〇世紀初頭。科学などすべて仮説にすぎず、信ずるに足りないとの懐疑論が広まるなか、本書は書かれた。科学という営みの根源について省察し、仮説の役割を哲学的に考察した、アンリ・ポアンカレの主著。一〇〇年にわたり読み継がれてきた科学哲学の名著の新訳。
〈https://www.iwanami.co.jp/book/b595686.html〉
【目次】
序文
凡例
第一部 数と量
第一章 数学的推論の本性について
第二章 数学的量と経験
第二部 空 間
第三章 非ユークリッド幾何学
第四章 空間と幾何学
第五章 経験と幾何学
第三部 力
第六章 古典力学
第七章 相対的運動と絶対的運動
第八章 エネルギーと熱力学
第三部の一般的結論
第四部 自 然
第九章 物理学における仮説
第一〇章 現代物理学の諸理論
第一一章 確率計算
第一二章 光学と電気学
第一三章 電気力学
第一四章 物質の終わり
各章のもとになった論文等
解 説
付録 人名解説
本文索引