- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003390610
作品紹介・あらすじ
コペルニクス体系の基礎を解明し、同時に新しい科学方法論を確立した不朽の名著。地動説論証のためにガリレイが直面しなければならなかったさまざまなスコラ学体系の難関・障壁と、それがいかにして突破されたかが如実に示されている。近代科学の黎明を告げる大著であり、科学革命の宣言書である。
感想・レビュー・書評
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地動説を支持して宗教裁判にかけられたことで有名なガリレオの著作。
天文学の入門書がわりにでもと思って読めば、アテが外れること間違いなし。
天動説とそれを支持する者達が根拠に用いたアリストテレス自然学に対して、地動説とそれを補正して補強するガリレオの運動論が対置されているが、
アリストテレスの自然学について多少の予備知識がなければ読み進めにくいことが、まずハードルとして立ちはだかる。
それ以上に現代の読者を阻む理由は、本書が科学書として老朽化どころか化石化していることだ。
ガリレオの運動論が高校で学ぶようなニュートン以降の力学とは表現も内容も異なり過ぎている。
それでもかまわないという物好きな方以外にはオススメできない(アリストテレス『天界について』を読んだ勢いで手に取ったこともあり、昔の自然哲学書としては個人的には興味深かったが)
《概要》
全4日間の対話篇の形式。上巻には2日目まで収録。
1日目では天動説を支持するアリストテレス自然学を検討する。生成消滅をせず円運動を行う天界と、大地の中心への又は中心からの直線運動を行う基本要素からなる生成消滅ある地上界を区分することの難点が挙げられる。
2日目では、大地の日周運動を否定する論証を検討、それらを却下することで地動説が(正しいとまでは言わないが)間違っているとは言えないことを示す。
この時、1番高い山より下にある空気に包まれた地上の事物は、地球と共に動くから地球の運動の影響を受けず認識できないことが主張される。
また、地上への自由落下運動について、地球の円運動を共有する我々には加速する直線運動に見えるが、地球の円運動を共有しない視点からは等速の円運動であるとする。そして、世界は等速の円運動で構成されており、直線運動は見かけ上でしか存在しないという仮説に触れている。
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https://www.facebook.com/masatoshi.awa.1/posts/2832717277008367
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…… 小沢 一郎《学問が権力の奴隷になるとどうなるか…核開発を例
に危惧 20201009 デイリースポーツ》小沢家に欠けている蔵書。
── ガリレイ《天文対話 16320222 Firenze》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/400339061X
── ダーウィン《種の起原 18591124 Ireland》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J9WK6O
── 《続日本紀 0697‥‥-0797‥‥ Japan》桓武 天皇
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4061590324
(20201009)
2020/10/09
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