- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003402528
作品紹介・あらすじ
彼らがこの権威の奪取のために行った無数の暴力と愚昧な行動を免責するためには、彼らの成果が、それなしには到底達成されなかったことが立証されねばならない。全く疑いもなく、それなしに達成されたはずである-ジョージ三世の専制に反対し、アメリカの独立を支持したバークが、過激化するフランス革命を弾劾する。
感想・レビュー・書評
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一文の修辞が長く、とにかく読みづらかった。(解説の部分は読みやすかったので、もしかしたら日本語訳との相性が悪いのかもしれない)
後半はフランス国民議会の立法、行政、司法、そして軍隊と財政政策が徹底的に非難されている。「哲学者」(皮肉の意味で)がいくら人権を唱えたところで、現実に人権を守るためには権力が不可欠であり、その権力に正統性を与えるのが歴史的な権威である。フランス国民議会は歴史的な権威を自ら破壊してしまったがために、結局は内戦に勝利した軍事指導者による「新しい専制」に取って代わられるであろうという予測は完璧に的中した。
人権はあくまでも政体が目指すべき目的であって、それを実現する手段は、少なくとも「何々宣言」ではないはずである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
抽象的な原理から政治的変革を目指す試みは、慣習から形成されたいわば社会構造を見落とす危険性があるが、この構造を捉える作業にもまた困難があろう。
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(佐藤優選)21
宗教・哲学についての知識で、人間の本質を探究する
保守主義者の聖典とされている本。…イギリス宗教改革をきちんと理解しておかないとバークの保守主義は理解できない。 -
¥105