理論経済学の本質と主要内容 上 (岩波文庫 白147-5)

  • 岩波書店 (1983年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784003414750

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  • 理論経済学の本質と主要内容 上
    著:シュムペーター
    他訳:大野 忠男
    他訳:木村 健康
    出版社:岩波書店
    岩波文庫 白147-5

    むずかしいが、現代経済学の変革点となった、計量経済学の誕生の書とだとおもいます。
    経済を普遍的な科学の方法をつかって、説明しようとした、画期的な書で、古典的な名著といわれています。

    いろいろ、回り道したが、やっと、「理論経済学の本質と主要内容」に戻ってきた。

    シュムペータの処女作で、古典経済学から、決別して、計量経済学へと進むための宣言である。ワルラスの一般均衡理論をベースとして、経済学からエッセンスのみを抽出し、数学的モデルとしてとらえたものである。それをシュムペータは、精密経済学とよんだ。そしてその体系を、理論経済学と称している。
    仮説を立てて、事実に適用し、論理的に検証を行う。まさに、科学の方法である。

    冒頭に、「すべてを理解することはすべてをゆるすことである」とある。
    すべてを理解する人には、ゆるすべきものは、何もないと言い換えている。
    シュムペータ以前の経済学は、誤りであって、理論経済学の前に屈しなければならなかったといっている。

    気になったのは、次になります。

    理論経済学の定義
     ①われわれは、今日、国民経済学、政治経済学の名をもつ、広範な全領域を定義しようとしたわけではなく、ただ、われわれが、純粋経済学と呼ぶ、きわめて狭隘なかの領域を定義しようとしたにすぎない
     ②われわれは、厳密な定義を与えようとしており、通俗的な定義を与えようとするものではない

    中心となすのは、均衡問題である。諸要素の均衡状態こそ、いわば静学的経済学問題そのものに他ならない

    純粋経済学の根本法則、出発点。特定の財貨の間の諸関係ではなく、むしろ、財貨一般、あるいは、財貨数量一般の間の諸関係を取り扱う

    限界効用均等の基本法則は、微分形式の和で表される

    われわれの思考過程は、経済主体の財貨所有から出発する

    わたくしが考えているのは、資本=財産形成の理論、貯蓄の理論、経済進歩の理論などである。

    価格は、需要と供給のみで決定されるわけではない、小売商は、卸商より価格に対して遥かに敏感ではない

    方程式の導出 限界効用と限界費用との均等

    ある財貨の供給数量と供給価格の関係を、「誤謬」と断定するのはわれわれの真意ではない。
    収穫逓減の法則、と、非効用との仮説である。これらの仮説は事実により検証され、大体においてなすべきことを果たしている

    貨幣理論は、価格理論の帰結として生じたものである

    ※数理学派とは、ワルラス、フォン・パレート、アーヴィング・フィッシャー、W・ラウンハルトを、筆者は上げている。

    目次

    <上巻>

    序文

    第1部 基礎理論

    第1章 序論
    第2章 われわれの理論の出発点
    第3章 交換関係
    第4章 交換関係はいかにして最もよく把握されるかという問題の考究、および他の若干の論点
    第5章 われわれの手順に対する追加的注解
    第6章 方法論的個人主義
    第7章 価値概念について

    第2部 静学的均衡の問題

    第1編

    第1章 以下の叙述への入門
    第2章 通常の叙述の批判、およびわれわれの叙述に対するその関係
    第3章 静学と動学

    第2編

    第1章 価格理論の先決問題
    第2章 帰属問題およびそれに付随する諸問題
    第3章 価格理論の綱要
    第4章 貨幣理論の基礎
    第5章 貯蓄の理論

    <下巻>

    第3部 分配理論

    第1章 所得―総論
    第2章 賃金理論
    第3章 地代の理論
    第4章 第三の静学的所得部門について
    第5章 企業者利潤の理論について

    第4部 変化法

    第1章 総論
    第2章 例説

    第5部 理論経済学の本質、認識価値および発展可能性の判定に関して、上述の所説から導かれる帰結の要約

    第1章 精密経済学の性質または本質
    第2章 純粋経済学の価値
    第3章 経済学の限界と欠陥とに関する再論
    第4章 改革および改革の努力について
    第5章 理論経済学の発展可能性

    訳者あとがき

    ISBN:9784003414750
    判型:文庫
    ページ数:512ページ
    定価:940円(本体)
    1983年12月16日第1刷
    2000年07月07日第3刷

  • 原書名:Das Wesen und Hauptinhalt der theoretischen National?konomie

    第1部 基礎理論(われわれの理論の出発点;交換関係;交換関係はいかにして最もよく把握されるかという問題の考究、および他の若干の論点;われわれの手順に対する追加的注解;方法論的個人主義;価値概念について)
    第2部 静学的均衡の問題(以下の叙述への入門;通常の叙述の批判、およびわれわれの叙述に対するその関係;静学と動学;価格理論の先決問題;帰属問題およびそれに付随する諸問題;価格理論の綱要;貨幣理論の基礎;貯蓄の理論)

    著者:ヨーゼフ・シュンペーター(Schumpeter, Joseph Alois, 1883-1950、チェコ、経済学)
    訳者:大野忠男(1915-、経済学)、木村健康(1909-1973、福岡市、経済学)、安井琢磨(1909-1995、大阪市、経済学)

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